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全国一般東京東部労働組合の記録

7/12 東部労組多摩ミルク支部ストライキ決行へ!

2015年06月29日 10時37分26秒 | 労働組合

写真=ストライキ実施を決意した東部労組多摩ミルク支部組合員ら

7/12 東部労組多摩ミルク支部ストライキ決行へ!
ストライキアピール行動によってたかってご支援を!

東京・葛飾で食品輸送などを手がける「多摩ミルクグループ」のドライバーらでつくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部は、7月12日、ボーナスの差別支給に反対するなどして24時間ストライキに入ることを決定しました。当日午前9時から多摩ミルクグループの労働者が下請けとして多く働いている森永乳業東京工場の門前でストライキアピール行動を行います。皆さんの支援参加を切にお願い申し上げます。

多摩ミルク支部は1999年2月に結成。多摩ミルクグループの株式会社多摩共同配送センター、横倉運送株式会社、株式会社エイチ・ビー・エスの3社の労働者で構成し、現在グループ全体で60人以上を組織しています。2011年10月に組合側が一部管理職の不正疑惑の解明を会社に求めてから、経営者は組合員への賃金カット、仕事外し、労働協約の不履行、労災申請への非協力、雇い止め解雇など次々と組合つぶしの攻撃を加えてきました。そして職場では経営者と結託した第2組合も結成されました。

これら組合つぶしに対し、組合側は2012年11月、東京都労働委員会に不当労働行為救済申立を行い、現在も審理が続いています。さらにはパート労働者への差別的な残業代不払いに対し、2012年11月、東京地裁に提訴しました(今年8月25日判決予定)。また、エイチ・ビー・エス労働者への殺人的な長時間労働とサービス残業の温床となっている固定残業代の撤廃と未払い残業代約4000万円(付加金含む)を求めて、2014年6月、東京地裁に提訴し、現在係争中です。この問題では向島労働基準監督署が刑事事件として捜査に着手し、現在小島逸成氏ら経営者が事情聴取に呼ばれています。

組合側は労働委員会や裁判など法的措置を取ることで会社経営者に是正の方向に動くよう促してきました。ところが、会社側の攻撃は緩むことなく、組合側が今年2月に出した春闘要求にあった今夏のボーナス(一時金)支給について、あろうことか経営者とゆ着している第2組合が多数在籍している森永乳業東京工場内の冷蔵庫での仕分け部門(多摩共同配送センター)で働く約20人にのみ、ボーナスを7月末に支給すると会社側は6月3日の団体交渉で回答しました。

「人員減にもかかわらず人員を補充することなく業務をカバーしている冷蔵庫部門の従業員への見返りだ」などともっともらしい理屈を並べていますが、これ自体とんでもない考え方です。人員減は冷蔵庫部門だけではありません。輸送部門でも総務・事務部門でも同じです。横倉運送では何年間も新規採用がありません。その結果、多くのドライバーが長時間の過重労働を押しつけられているではありませんか。前述したように輸送部門の労働者は違法な労働環境の中で必死で我慢してきたのではありませんか。

また、冷蔵庫の業務をカバーしているのは、決して冷蔵庫部門に所属している労働者だけではありません。冷蔵庫部門の収入にはフォークリフトによる積み込みや空ケースの整理などが含まれていますが、それらは輸送部門の労働者が主に担当しているものです。グループ全体の労働者で助け合って利益を上げているという当たり前の現実をなぜ見ようとしないのでしょうか。そもそも、どこの部門に配属されるかは会社が決めていることであり、労働者が差別を受けるいわれはありません。良識ある労働者はだれも部門ごとの支給など望んでいません。

今回のように業務部門ごとにボーナス支給の有無を分けることは多摩ミルクグループ始まって以来の暴挙です。なぜ冷蔵庫だけを優遇する必要があるのでしょうか。それは経営者とゆ着している第2組合を優遇する必要があるからです。グループ全体どころか同じ多摩共同配送センターの中でも東部労組多摩ミルク支部が圧倒的多数を握っている事務・総務部門には支給しないという徹底ぶりからもそれは明らかです。

つまり会社経営者が言いたいことは、東部労組多摩ミルク支部が多数派になっていると、その部門の労働者はいつまでたってもボーナスがもらえないぞ、東部労組多摩ミルク支部を脱退して第2組合が多数派になればボーナスが出るぞ、ということです。明らかな組合間差別であり、労働者の団結を破壊する卑劣な攻撃です。それだけではなく、いかに現在の経営者が労働者をバカにしているかを示しています。カネが欲しければ、経営者の言うことを聞く労働組合に入れと言っているに等しいのですから。

組合側は団体交渉で「限られた原資の中でボーナスを支給するのなら、等しく努力しているグループの全労働者に平等に支給するべきだ」と繰り返し説得しました。また、「このまま会社が支給のあり方を見直さなければストライキに入らざるをえなくなる」とも言いました。しかし、会社側は6月17日付の書面で「冷蔵庫部門だけに支給する」との回答でした。こうした差別を黙って見過ごすわけにはいきません。もはやボーナスというお金の問題ではなく、労働者の団結と誇りをかけた闘いです。

多摩ミルク支部は真剣な討議を経て、結成以来、初めてのストライキ実施を決意しました。会社経営者が目を覚まし、自らの誤りを正すまで多摩ミルク支部は敢然と闘いぬく覚悟です。7月12日のストライキはその第1弾です。当日は日曜日ですが、ふだんの多摩ミルクグループでは輸送や仕分け、事務・総務などすべての部門が動いています。それを多摩ミルク支部組合員は憲法28条の団体行動権を行使し、あらゆる部門で仕事をストップさせることで経営者に譲歩を迫る決意です。すでに職場では6月29日早朝から「7/12ストライキ決行!」の横断幕が組合掲示板に貼られ、ストライキ参加を求めるビラが配られています。第2組合の諸君が、自分たちは御用組合ではなく本当に「労働者の味方」であると主張するなら、私たちと一緒にストライキを闘い、経営者に平等なボーナス支給を求めるべきです。

すべての仲間の皆さん!私たちの決死のストライキ闘争によってたかってのご支援をぜひお願いします!7月12日(日)午前9時に森永乳業東京工場前への結集を心から呼びかけます!

【東部労組多摩ミルク支部 ストライキアピール行動】

■日時:2015年7月12日(日)午前9時~

■場所:森永乳業東京工場門前(東京都葛飾区奥戸1-29-1)
※ JR新小岩駅東北広場から京成バス(系統:新小53、亀有行き)で停留所「森永乳業」すぐ
※ 京成立石駅入口や京成青砥駅入口から京成バス(系統:新小53、新小岩駅東北広場行き)で停留所「森永乳業」すぐ

<連絡先>
全国一般東京東部労組 書記長:須田光照
電話 03-3604-5983
メール info@toburoso.org


 

 

 

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動画(東部労組関連)一覧表
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