資本家は儲けを被災者のために使え!経団連前アピール行動
全国一般東京東部労組は1月22日、大手町の経団連会館前で「資本家は儲けを能登半島地震の被災者のために使え!」と訴えるアピール行動を実施しました。
地震から3週間たった現在も多くの被災者が避難を強いられていますが、水や食料も不足するなど人間らしい生活とはほど遠い状況で、避難所で健康を害して亡くなる「災害関連死」も相次いでいます。こうした中でも企業は金儲けを優先するばかりです。
本来であれば普段から労働者を搾取してぼろ儲けしている資本家こそが率先して被災者への支援に乗り出すべきです。しかし、内部留保を蓄えている大企業の資本家たちは自民党の「裏金」疑惑にあるように自らの利益誘導のための政治資金は提供しても社会のために利益を還元する考えはありません。
このため労働者・労働組合が資本家の総本山である経団連に対して被災者のために儲けを使えと声を上げようと、この日の昼休み時に実施したアピール行動では組合員が募金箱を持って経団連会館前に立ちました。
また今回の地震で石川県志賀町にある北陸電力・志賀原発で外部電源の一部が使えなくなり核燃料プールから水漏れがあるなどのトラブルが発生しました。東日本大震災時の福島原発のような大事故につながる危険性がありましたが、この志賀原発の再稼働を求めてきた経団連に対して「労働者人民の命と生活を破壊する原発をなくせ!」との声も上げました。
行動中に会館前を通りかかった人たちからは「被災者のために使ってほしい」と募金が寄せられましたが、経団連側の対応はそれとは対照的でした。組合員が次々と「人間の心があるなら経団連の会長は出てきて被災者に利益を還元せよ!」とマイクで訴えましたが、いっこうに反応がないため募金箱を持って経団連に迫ろうとしたところ警備員らが不当に妨害する行為に出ました【写真】。
この不誠実な対応に組合員は怒りのシュプレヒコールを上げ、資本家の金儲け優先の姿勢を糾弾しました。
東部労組では引き続き労働者民衆に「被災者をよってたかって支えよう!」と呼びかけると同時に、資本家・経営者に対して「儲けた金を社会に返せ!」と迫っていきます。ともに怒りの声を上げましょう!