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(上の写真・8月22日のレイバーネットTVでも取り上げた「辞めさせてくれない」問題)
2012年8月にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めたくても辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。
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「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告(2012年8月分から抜粋)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2012年10月18日
1、IT企業の契約社員。クライアントの会社に常駐という形で派遣されている。退職の意思を伝えたら「クライアントとの契約が9月末まである。辞めさせない」と言われた。
2、1年間の有期社員。会社が、法違反を繰り返している。有給休暇がない、雇用保険の未加入等々の多くの法令違反があったため、民法628条に基づいて労働契約解除と有給休暇全消化を通告したら、会社側弁護士から、一方的に日時を指定する「契約解除日の根拠を説明しろ、聞きたいことがあるから事務所まで来い」という厚かましい書留が届いた。
3、障害者グループホーム。過酷な労働環境、長時間労働、休憩時間は5分とれるかとれないかの現状。有給休暇は一切とれない。心身疲弊し、たまらず退職を決意した。上司は「もうしばらく話し合いましょう」と真剣にとりあってくれない。
4、公務職場の非常勤パート職員。雇用期間は来年の3月末まで。人間関係などの問題で辞めたいと申し出たら、上司が「面接で言ったことは嘘だったのか」「いろいろ面倒な手続きが必要なので、自分では何とも言えない。しばらく働いてもらうことになる」と言われた。やはり任期途中の退職は難しいのか。
5、妊娠したため退職届を提出したが、退職日までの間、つわりがひどく、しばらく休んでいたが、会社から仕事上のトラブルを理由にしつこく連絡がくるようになり、ついには家まで押し掛けてくる。身の危険すら感じる。
6、パート。退職希望を出したら、社長は「過去一日無断欠勤をした。どうしてくれる」と言いだした。私は届けを出して休んでいて断じて無届けではない。「仕事の遅れの責任を取れ」とも言われた。汚ない手口を使ってまで、辞めさせないつもりらしい。
7、契約女性社員。残業が多い。休憩時間は昼45分だけ。トイレにも安易にいけない。上司の許可を取ってからでないとトイレにいけないので、我慢して耐える。家に帰っても食べて寝るだけの人生。とてもじゃないが続けられそうにない。しかし、契約途中でも辞められるか。
8、社長に、辞めさせて欲しいと申し入れたが、続けて欲しいと言われている。「あなたが辞めたら、取引先にも損害を与える。損害賠償を請求する」と言われ困っている。
9、建設業でとび職。ひどい腰痛になり退職希望を提出したが「体を壊して休んでいる人が復帰するまで無理」と言われ辞めさせてくれない。
10、正社員。仕事がきつく体も精神も病んで診断書も添付し退職届けをだしたが「人が足らないので困る」と辞めさせてくれない。
11、私立保育園保育士。病気で一ヵ月の病気休業。診断書と退職願いを郵送したが「籍だけは残して欲しい」と正式に辞めさせてくれない。
12、正社員。「辞めるなら損害賠償で訴えてやる」と脅され、辞めさせてくれない。
13、勤続10年。昨年から退職届を2回だしたが、引継をして欲しいと言われ、一年近く引き伸ばされている。
14、女性管理職。社長や上司の暴力やパワハラがひどい。社長の独裁会社。退職したいが話を聞いてくれない。
15、営業社員。仕事中に会社の自動車で事故。退職したいのに「示談が成立するまでは辞めさせない」と会社。