コナカ労働審判・第２回審理の報告

写真＝２回目の審理を終えた２店長、弁護団、組合スタッフ

「名ばかり店長」２人が裁判所で必死の訴え
「間違っているのはコナカ経営陣だ！」

７月１１日、私たち全国一般東京東部労組コナカ支部の組合員であるコナカ現役店長２人がコナカに未払い残業代を求めて申し立てた「名ばかり店長」労働審判の第２回審理が横浜地裁で開かれました。

組合側は高橋勇組合員、佐藤光成組合員の２店長と棗一郎弁護士、小川英郎弁護士が出廷しました。東部労組本部スタッフ３人も傍聴しました。会社側は土屋繁之・総務部長代理、鈴江一規・人事部長代理と３人の弁護士が出廷しました。

この労働審判の争点は、コナカの店長が管理監督者だったか否か、管理監督者でなかったのなら残業代を支払うべきだ、というものです。組合側は２店長が長時間労働を強いられていた証拠として、夜間金庫の預け入れレシートなどから毎日の労働時間の記録を裁判所に提出しています。

この日の審理で会社側は「２店長が提出した労働時間は正しいものではない」と主張しました。では、会社側が考える「正しい労働時間」とは何でしょうか。そうした証拠を会社側は一切示すことなく、労働時間の認否もせず、ひたすら「正しくない」と繰り返すばかりでした。裁判官から「施錠記録はあるのですか」と聞かれても、言葉を濁していました。裁判所を冒とくする不誠実な姿勢と言わざるをえません。

これに対して、組合側は２店長がそれぞれ今回の労働審判申し立ての意義を必死に裁判官らに訴えました。

「私たちはもともとお金が目的ではありません。店長は管理監督者ではなかった、と認めてほしいだけなんです。正しいのは私たちで、間違っているのは会社側だということを司法の場で証明したいんです。そのために現役店長の立場でありながら勇気をもって立ち上がったのです」

こうした２店長の感動的な訴えを踏まえて、裁判所側は「調停案」を労使双方に示しました。

労働審判は計３回の審理で結論を出す制度です。つまり次回の第３回審理が最後の審理になります。次回は８月２２日（金）の予定です。大詰めを迎えたコナカ「名ばかり店長」労働審判に注目してください。高橋店長、佐藤店長への応援をよろしくお願いします。