紳士服のコナカ支部 第35回団体交渉報告

コナカ支部の仲間が上司のパワハラを告発！
～東部労組コナカ支部　第35回団体交渉報告～

紳士服チェーン「コナカ」で働く人たちでつくる全国一般東京東部労組コナカ支部は６月14日、株式会社コナカとの第35回団体交渉を都内の会議室で行いました。組合側から出席したのは松田委員長、河西組合員ら３人、会社側からは堀江人事部長代理ら３人でした。

団交では河西組合員が上司のエリアマネージャー（ＡＭ）から許しがたいパワーハラスメント行為を受けたと会社側に告発しました。お客さんからのクレーム対応にからみ、河西組合員は６月９日の早朝面談で、そのＡＭから「鈍感」「のろま」「あなたが客数を減らしている」などと人格を否定するような発言を受けたとのことです。

河西組合員の話によると、面談の当日、急なメールで呼び出された河西組合員が朝食を食べていないことを告げるとＡＭは「朝食を食べてないとか余計なことを言うな！」、河西さんが人格否定の発言が続くことに精神的に辛いと告げると「精神的とか言ってるんじゃないよ！」と極めて強い口調で叱責しました。「有休で休んだよね」とも追及され、有給休暇を取得したことを嫌悪するかのような発言もあったそうです。なぜ河西組合員にだけに厳しい発言をするのかについては「パートに同じこと言ったら辞めるでしょ」とも言い放ったとのことです。

そもそも河西組合員のクレーム対応は何ら問題のないものでした。しかし、そのＡＭは上申書の提出を迫りました。仕方なく河西組合員が上申書を手渡すと、上申書の書き方と出し方が気にくわない旨の理由で翌日も叱責されたといいます。少し息を吐いただけで「何ため息ついているんだ！」「ふれくされるな！」などと大声で延々怒鳴られ続けたとのことです。

まさに上司の立場を利用して労働者の人格を傷つけるパワハラそのものです。このようなパワハラを会社側は容認しているのでしょうか。堀江人事部長代理の話によると、コナカでは今年５月に東京・神奈川地区の店長やＡＭ100余人を集めてパワハラやセクハラ、労働法について教育研修を行ったそうです。河西組合員が告発したパワハラの発生は、その研修の直後です。いったい会社は何を教えているのでしょうか。

松田委員長は、ある社員の個人売り上げチャレンジ表に上司から「処刑しないといけない数字です」と書かれているコピーを会社側に提出し暴露しました。「処刑」という言葉が飛び交う会社で労働者が安心して働けるわけがありません。完全に指導の域を超えています。

河西組合員へのパワハラの件で、組合側は会社による事実調査とその報告、二次被害の防止、そして厳正な処分を要求しました。

この他、松田委員長がゼネラルマネージャー（ＧＭ）やＡＭから面談する機会がなく無視されている状態の改善、夏季賞与の増額支給、扶養手当が45歳から引き下げられる制度の見直しなどを要求しました。

コナカで働く皆さん！職場からあらゆるハラスメント行為をなくしましょう！コナカの労働相談を以下の連絡先で受け付けています。労働組合の団結の力で労働条件と職場環境を良くしていきましょう！
 
全国一般東京東部労働組合コナカ支部（担当：須田）
電話　03－3604－5983、メール　info@toburoso.org
東部労組本部ホームページ　http://www.toburoso.org/