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(上の写真=心理士ユニオン文化人・著名人メッセージを呼びかけるチラシ)
待遇改善が一日も速く実現することを願ってやみません
私たち臨床心理士ユニオン(正式名称=全国一般東京東部労組臨床心理士ユニオン支部)を応援してくれる文化人・著名人サポーターとして、明治学院大学名誉教授(社会福祉)の濱野一郎さんからのメッセージを紹介します。
濱野さんのプロフィールは次のとおりです。1960年、早稲田大学第一法学部卒業。1962年、明治学院大学大学院社会福祉専攻課程修了。明治学院大学教員、中部学院大学大学院を経て、2006年~2008年、聖学院大学大学院教員。1999年より横須賀基督教社会館理事長。著書に「社会福祉の原理と思想」「コミュニティワークの理論と実践を学ぶ」などがあります。メッセージは以下のとおりです。
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臨床心理士の待遇改善を早急に!
臨床心理士はいうまでもなく専門職です。
臨床心理士の資格を得るためには、「日本臨床心理士資格認定協会」が実施する資格試験に合格しなければなりませんが、受験するためには、指定大学院あるいは専門職大学院を修了するなどの受験資格が必要とされます。
そんな厳しいハードルを越えて資格を取得しても、いざ就職ということになると、いまだ非常勤職員待遇が圧倒的に多く、賃金水準も低く、自立した生活を営むにも届かない状態です。
臨床心理士ユニオンのメンバーの多くは児童養護施設の非常勤職員。メンバー達は「ボーナスも昇級もなく、仕事を掛け持ちしないと結婚もできない」と訴えています。
一方で児童養護施設では虐待を受けた子どもたち等心理的にも傷を負った子どもたちが多く入所し、その対応に苦慮する声が充ち満ちています。
人並みな生活もできないような状況下で仕事をしている専門職の方々にも深刻な心身症が見られても不思議はありません。
臨床心理士の能力が十分に発揮されるよう、その待遇改善が一日も速く実現することを願ってやみません。