2015年11月にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。
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「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告(2015年11月分から抜粋)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2016年1月6日
1、 19歳アルバイト。店長に「辞めたい」と伝えたら、店長は「一ヶ月前に届けるのがルールだ」と言うので、退職日を一ヶ月後にした。しかし、後で、法律では2週間前で良いと知った。話が違う。
2、 大学一年生アルバイト。10月から「辞めたい」と伝えているが、「保留」とされ、ズルズルと伸ばされて今日まで辞めさせてくれない。
3、 アルバイト。以前退職したいと申し入れた時、「来年の1月末まで」と約束させられた。しかし、過酷な職場のため他のスタッフもどんどん辞めていく。私もどうしても12月中には辞めたいが、会社は「社会人として責任を果たせ」「約束は約束」と言い、辞めさせてくれない。
4、 専門学校生のアルバイト。労働実態がルーズで、夜間18時から22時の学業に支障が出てきた。時給も低すぎるため退職意思を何度も伝えたが、全くスルーされている。
5、 大学新卒で入社。転職が決まり、退職をお願いしたら「大人なんだから権利とかいうな」と聞く耳を持たない。
6、 派遣社員。派遣先はコールセンター。仕事で喉を痛め声が出にくくなってしまった。派遣会社に退職を申し入れたが「お金をかけて研修もしてあげた。あなたは会社に何も返していない。もう一度考えろ」と言い、認めてくれない。
7、 退職届けが返された。社長からは「人がいないから辞めさせない」「保証人の父親に掛け合う」「どうしても辞めるなら、損害賠償裁判を起こす」「顧客の未回収金をすべて回収しないと辞められない」と言われ、困っている。
8、 半年間の長時間労働と過重労働で心療内科に通う羽目になった。辞めたいと申し入れたら、「最低あと3ヶ月はダメ」と言われた。円満に辞められる方法はないか。
9、 派遣社員。異常に高すぎるマージン率、賃金が低すぎる。派遣先では昼食休憩時に不当に拘束される。こんな派遣会社から一刻も早く解放されたい。
10、 度重なるパワハラに耐えかね、会社に辞意を伝えたら、「引き継ぎのため3ヶ月は居てもらう。前の人は一年伸ばしてもらった」と辞めさせてくれない。
11、 給料が3ヶ月間未払い。これでは到底生活ができないので退職届をオーナーに渡そうとするが、逃げてばかりで会ってくれない。切羽詰まっている。退職届を郵送しで送って辞められるか。
12、 医療法人経営のクリニックの雇われ院長。退職を申し入れ、了承されたのに「クリニックが潰れたら賠償請求の可能性がある」とも言われた。
13、 5年契約の医師。父親の急病の介護のため、急遽やめなければならなくなったが医療法人側は「5年期間は守ってもらう」と認めてくれない。
14、 商社。退職届をだしたら「社員40名に迷惑をかけるのか」と受理してくれない。
15、 福祉施設。土日が休みのはずが、休みでなくなり、たまの休日でも利用者からの電話が鳴り止まない。採用時にはなかった夜勤もやらされ、定時以降に会議を入れられるなどで退職を決めたが、「損害賠償」で脅してくる。
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