パキスタン人労働者アミンさんの労災闘争を支援しよう!
パキスタン人労働者のアミン・モハマッドさん(通名:山下亜民さん)は昨年7月に東京・足立のマンション建設現場で労災事故にあったにもかかわらず、会社側から労災隠しを強要されたため、このほど東部労組に加入しました。
アミンさんが労災にあったのは、直接雇用されている江戸川区の建設会社(有限会社 彩)が下請に入っている株式会社ピーエス三菱(本社:東京都中央区晴海)が施工主の現場です。
アミンさんは重い建材を運んでいた時に地面のぬかるみに足を取られて転倒し、左腰をコンクリート杭(くい)に強打し、現在も痛みとしびれが続いています。
しかし、会社側からは「けがをしたのは(建設現場ではなく)別の場所にしろ」「自転車で転んだことにしろ」などとウソをつくよう強いられました。
建設現場の労災では下請会社の労働者であっても、元請会社すなわちここではピーエス三菱が責任を持つことになっていますが、それを避けるために隠ぺいしようとしたのは明らかです。
外国人労働者だからと軽く扱っているのではないでしょうか。外国人への差別と言わざるをえません。
アミンさんはけがのために就労できないまま賃金は一切支払われず、労災保険の休業補償給付も受けられず、子ども2人を含む家族とともに苦しい生活を強いられています。
東部労組に加入後、アミンさんは足立労働基準監督署に労災申請していますが、会社側が事業主証明を拒否するなど非協力的な態度のため現在も保留中になっています。
また、元請会社のピーエス三菱と団体交渉を2回行い、下請会社の有限会社彩とも団体交渉しましたが、いずれも誠意ある対応は示されていません。
アミンさんは会社側に謝罪と補償を求めて闘っていく決意です。国籍や民族が違っても私たちは同じ労働者です。アミンさんの闘いをすべての労働者はよってたかって支援していこうではありませんか!