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2011年秋、1人の女性労働者Rさんが私たち全国一般東京東部労組に加入し、不払い賃金を取り戻す闘いを始めました。
Rさんが勤めていた職場の社長は、数ヶ月の間、働いた分の賃金を全く支払っていませんでした。
勇気をもって立ち上がり、東部労組に加入したRさんは、社長と団体交渉を行い、社長は不払い賃金の支払いを約束し、文書確認も行いました。
しかし、この社長は、約束された支払い日が来ると「親が危篤」「ケガをした」「インフルエンザにかかった」などの「理由」を持ち出し、不払い賃金を一向に支払おうとしませんでした。
「不払い賃金を支払え!」「社長は約束を守れ!」Rさんは東部労組の仲間とともに、社長に対して「団体行動権」の行使=アピール行動を行いました。
その結果、今までさまざまな言い訳を用いて約束を守らなかった社長に不払い賃金全額を支払わせたのです。
東部労組は悪徳経営者の「逃げ得」を
絶対に許しません!
1人の労働者のためにも、要求をかちとるまで
東部労組は最後まで闘います!
以下は、当事者Rさんの感謝の言葉です。
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『東部労組の皆さんに心から感謝しています!』
8ヶ月もの間、勤めていた英語教室から給料を支払われなかったため、2011年8月に東部労組に加入しました。
加入してからしばらく、未払いが続いていた雇用主に支払ってもらうよう説得するのは大変で、支払う約束を取り付けてものらりくらりと嘘や言い訳をされて支払ってもらえない日々が続きました。しかし東部労組の方々が100%以上の力を貸して下さり、一緒に闘ってくださったので本当に心強かったです。いくら頑張っても結局は支払われないのではないかと心配になったりもしました。そして日本に外国人として住んでいた私は、立場も弱く、心細かったです。そんな私のためにヒーローのごとく闘ってくださり、勇気づけてくださったのが東部労組の方々なのです。
数ヶ月間、何度も労組のみなさんと綿密な作戦会議を立てたり、職場に直接足を運んで雇用主と話し合いを行ったり、時には社長に対する抗議行動を行うなどしました。それでも雇用主はあれこれ理由をつけ、何度も支払う約束を破り続けたのですが、労組のみなさん20人ほどにも集まっていただき行った最後の大きな行動が功を奏し、ついに全額を支払ってもらうことができました。それが2012年の8月。実に1年間の戦いでした。
正当にもらうべきお金をもらえた今、とても晴れ晴れとした気持ちです。働く女性としての私の権利を守るために闘ってくださった東部労組の方々には本当に感謝してもしきれません。
「ヒーローとは、大きな困難に辛抱強く耐えて打ち勝つことのできるごくごく平凡な人間のことである」(クリストファー・リーヴ)という言葉がありますが、東部労組のみなさんはこの言葉が本当に当てはまる方々だと思います。平日にも関わらず無償でデモの応援にかけつけてくださった東部労組の方々全員に、心の底から感謝致します。ありがとうございました。