東横イン帯広駅前店元副支配人北澤組合員の未払い残業代請求交渉解決！

東横イン帯広駅前店勤務　元副支配人の北澤組合員の未払い残業代請求交渉が、１００％満足いく形で２月末に解決しました！

　北澤さんは、2010年１月に入社して以来、副支配人として雇用され、わずか２万円の副支配人としての役職手当と、月３０時間分の残業相当分等として５万円の手当が支給されていました。本人基本給は２０万円ですから、総額２７万円というのが、副支配人としての賃金でした。

　（株）東横インの給与規程（店舗）によると、副支配人には、「管理監督者の地位にある者（支配人または副支配人）で、役職手当の支給を受けている者には、時間外勤務手当、休日勤務手当は支給しません。」と書いてあります。
　（株）東横インの就業規則でも、第７条３の①支配人および副支配人の項で、あたかも、副支配人が「管理監督者」としての役職であることをうたい、労基法４１条の（労働時間等に関する規定の適用除外）=残業代をつけなくても良いとされてしまいました。

　月々の残業は５０時間を超え、６０時間を超える月も度々ありました。
わずか２万円の副支配人手当以外に、いっさい残業代がつかない、まさに名ばかり管理職！の現状がそこにありました。
　北澤さんは、退職時の「振休」消化問題の会社交渉から、だんだんと疑問が膨らみ、ついに、東部労組に加入し会社に要求を提出しました。このたび帯広労基署の指導もあり、１００％満足のいく形での解決となりました。

　名ばかり管理職の副支配人の皆さん。あるいは、支配人補佐Ａなどと言われ、「あなたの権限は支配人と同じなのだから」といわれ、重圧と過重労働で苦しんでいる皆さん。
仲間と相談しサービス残業を取り戻そう！休憩の取れる職場に改善しよう！

以下に、北澤さんからの「手記」をご紹介します。

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(東横イン　帯広駅前店　元副支配人　北澤さんからの手記)
残業、振休について最初に会社と話したのは、まだ在職中の平成23年2月でした。
退職するにあたって、「まだ消化できていない振休がありますがどのようにしたらいいでしょうか？」と、会社側に問い合わせをしました。
すると、前総務部長より「エクセルで表にして送って下さい。」と言われ、2月中旬に表を作成し送りました。その後、3月上旬に、当時の副社長に時間がかかりますと言われ、さらにはその副社長が、５月に退職してしまいました。

　その後の担当の前総務部長によりのらりくらりとメールのやりとりが続きました。
4月から仕事をしていたので、前職にいつまでも関わっていたくないという気持ちを強く持っていました。埒のあかない交渉を個人的に続けていくのにも正直疲れていました。
　帯広労基署に相談に行った時に「解決している事案もあるみたいですよ」と労働相談センター・スタッフ日記からダウンロードした元支配人の残業代が支払われたという記事を渡され、早速電話し相談してみました。
そこからは相談できる人（組織）が出来、様々なアドバイスがいただけるということもあり心強くなりましたが、自分の中ではおおごとになってしまうという迷いもあって、かなり悩み自分なりの妥協点で最後に会社と交渉してみました。
返事は前総務部長より「担当を外されたので対応することが出来ません。後任には早めに対応するように言ってあります。」というものでした。
　これ以上時間がかかり精神的につらい思いをするのであれば妥協はする必要なしと思い、長期戦覚悟の上でその旨を組合に訴え、労基署に働きかけていただきました。その直後に、メールで現総務部長より「妥協点であった金額をお支払いします」との返答がありました。しかし、その時はもう正式に東京東部労組の組合員であり、妥協する気もありませんでしたので、交渉は組合に一任しメールのやりとりも一切しませんでした。

　それから一月ほどで、「提示の金額全額を支払いすると会社から言ってきました」と組合からの報告を受け、退職から1年で終わりにする事ができました。
自分ひとりでは専門の知識もなくメールでの交渉になるので、もっと長く時間がかかっていたか、妥協点での和解だったと思います。迷いながらの組合加入でしたが、今は正しい選択だったと思っています。

感謝しています。ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成24年3月4日
帯広駅前店　元副支配人　北澤