蔵書目録

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『日本口語文法教本』 東亜高等予備学校 (1930.3)

2012年04月28日 | 清国・民国留日学生 1 教育、松本亀次郎

 背表紙は、「日本口語文法教本」である。内表紙には、「日本口語文法教本 東亜高等予備学校」とあり、奥付には、「昭和五年三月一日印刷 昭和五年三月五日発行 非売品」などとある。精装本、22.3センチ、教授の進度に関して3頁、目次6頁、本文185頁。

 教授の進度に関して

 本書は、約六七十時間の教程として、口語文法全体の要領を授ける様に編纂したけれども、なほ十分には教えきれない場合があるかと思ふので、次のごとき省約の姿を立てヽゐるのである。
 〔以下省略〕 
 
 本文は、次の構成である。

 第一編 総説  (1-14頁)
 第二編 品詞詳説(15-163頁)
 第三篇 文章詳説(164-185頁)

 第一編には、「口語体の文にも、文語体の文にも一定の法則がある。これを文法といふ。本書は口語文法の法則を講明するのである。」などとある。
 
 なお、所蔵本のもう一冊には、学習者〔浙江省の留学生で、東中野在住〕の書き込みが多くあり、また次のような時間割と思われるものが書かれていた。

  

 (一) 文法 伊藤〔伊藤眞琴〕 会話 鈴木〔鈴木正藏〕  読一 小谷野〔小谷野義方〕 日  山根〔山根藤七〕

 (二) 日  山根 読二 魚返〔魚返善雄〕  読一 小谷野 書取 伊藤

 (三) 日  山根 読二 魚返  読一 小谷野 文法 伊藤

 (四) 会話 鈴木 作文 伊藤  読二 魚返  文法 伊藤

 (五) 文法 伊藤 日  山根  読二 魚返  会話

 (六) 日     会話     読一     文法 



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