蔵書目録

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劇的バレー 「嫉妬」 帝国劇場 (1915.10)

2020年03月25日 | 帝国劇場 総合、和、洋
  
 
 一番目 時代劇 白縫譚 一幕

  中幕  

    河竹黙阿彌作
  上の巻 新古典劇 十種の内 一つ家 一幕
    右田寅彦作
  下の巻           文ひろげ 一幕

 二番目 時代世話劇 幡隨院長兵衛 三幕 四場

  序幕  村山座舞臺の場
  二幕目 花川戸幡隨院内の場
  大詰  番町水野邸の場 
      同 湯殿の場  
     
 大喜利 
      西班牙居酒屋の場
      同シビリア街上
 一ロドリクエッツ  幸四郎
 一カルメンチタ   マダム、ローシー
 一アルベレッツ   ローシー

   其他人民、顧客、警官多勢
   帝國劇場附屬管絃樂部員

  大喜利 劇的バレー 嫉妬 二場

 『第一場、西班牙居酒屋の場』音楽にて幕開くと、茲は西班牙、シビリア、ポサダ酒店の内部にして、人相惡き顧客多勢、酒を飲み、骨牌 カルタ を弄して居ると、カルメンチタと云ふ舞姫出來るにより、一同は是に酒を勸め、我勝ちに其愛を得んと競ふ、されどカルメンチタは一々其等の申出を斷る、アルベレッツといふ闘牛家亦入來り、カルメンチタを見て心を動し、満身の愛を捧げると、カルメンチタも亦憎からず思ひて、其愛を受け、共に手を取つて舞ふ、カルメンチタが昔の情夫にして漁師なる惡漢のロドリクェッツ入來り、此體 このてい を見て嫉妬を起し、アルベレッツを骨牌遊びの仲間に引入れ、喧嘩となり、其際ロドリクェッツは片手に負傷をなし、カルメンチタはアルベレッツと共に出行 いでゆ く、ロドリクェッツ追ひ行きアルベレッツ重傷を負はす、カルメンチタは昏倒す、ロドリクェッツはアルベレッツの既に死したるものと思ひ、カルメンチタに迫りて其戀を遂げんとすれば、カルメンチタ是 こゝ に戀の仇を復し、戀人を助けんとして、戸外に出づるを、ロドリクェッツ追縋 おひすが り、カルメンチタを傷 きずつ く、人々は急を警官に告げ、警官入來り、カルメンよりロドリクェッツの行方を聞き、忽ちに彼を射殺 いころ す。
 『第二場、シビリアの街上』是より六ケ月程經、シビリアの祭の日、カルメンチタはアルベレッツと目出度く結婚し、茲に人々の祝賀を受くる模様にて賑に幕


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