品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

工程内不良がISO10012で低減できる理由-2

2009-02-06 07:45:48 | 加工不良
                                     名古屋駅西(2009/01/27)


これまでの計量管理は、計量機器の精度保証が中心的な業務であった。そのためにトレーサビリティなどは30年にわたり整備されてきている。これは偉大なことである。

もし、計量機器の精度が悪ければ品質が悪くて安全も安心も確保できない。計量機器の精度の保証は大変貴重である。

話題になる計量機器の精度保証はかなり進んできているので、この分野の精度を保守を高めても現在の不況を克服の改善は多くを望めそうにない。

大きな改善は、ISO10012の測定プロセスの設計の部分が未開発であり、10012の参考にも測定プロセスの設計の事例が掲載されてない。

要求事項も考え方程度の抽象的なことである。抽象的ではあるがこの部分は生産性を高める大きな分野であるから、具体化する必要を感じている。

今年の委員会の報告書には、具体的な事例はでそうにないが準備を進めているので来年度はでるであろう。

測定プロセスの設計に手順を具体的に説明できるところまでいっていないが、工程内不良の原因を究明していくと、測定プロセスの設計方法が見えたものもある。

このブログへの書き込みがワードのように使い勝手がよいと、もっとかけるけど書き込み方を工夫したい。

計量管理ビジネス:工程内
不良低減計量士
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工程内不良を低減させるISO10012

2009-01-28 17:14:02 | 加工不良
                      三ヶ根山から三河湾を望む(2009/01/25)

ISO9001は、2008版になって、2000年版よりもさらに”あらゆる規模及び業態の組織への適用が進んで、ISO10012とISO9001は完全に分離した。このことは品質管理関係者が測定の必要性を感じる機会が減少することになる。

約60年に及んだ品質管理と計量管理のペアーが消滅した。企業の品質管理担当者がどのようISO9001の運用を行うかこれも興味のあるところである。

工程内不良を減らそうとするならば、ISO10012も測定の5Sもを無視できない。

約20数年前のSN比の調査から機械加工で実施している測定の5Sの必要性を痛感してきている。

そこで、「測定器の5S」、「測定器の5Sと見える化」という小冊子を作成したがど品質管理関係者の関心を呼びことができなかった。

しかし、今回の世界的な不況になって、工程内の不良を減らそうとしたらISO10012も測定の5Sの必要性に気がつく人がでるかも知らない。興味のあるところである。


計量管理ビジネス:測定の5S計量士
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省エネ、低燃費製品の販売強化

2009-01-24 13:45:00 | 加工不良

恒例の新年賀詞交換会に出席したたら、大手企業からの参加が例年になく少なかった。

参加者の話によると、不況により経費節減の指示が強いといわれていた。

当然といえば、それまでであるが社会が上手く回って発展するための行動が必要ではないか。

中国政府は、中国資源環境が日増しに悪化することに対して、2005年末に国民経済と社会発展5カ年計画の中で国内エネルギー消費20%抑制を目標に掲げ、エネルギー節約行動を打ち出した。

そのためにISO10012に基づき測定設備と計量データを管理し、測定データを報告すると共に、エネルギー消費量の削減目標の達成を指示している。

社長の指示を管理職がどのように受け止めて、部下に指示の方法はいろいろであろうが、新年会への参加の少ないことは、何から何までやめて元気をなくして販売不振につながらなければよいが。

計量管理ビジネス:ISO10012計量士
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ISO10012規格の改訂を要望する

2009-01-21 09:38:26 | 加工不良
                     仏手柑(2008/11/29)

写真の仏手柑は、はじめて見た珍しい柑橘類である。

ISO10012の付属書の原子力炉の圧力計の例であるが、理解しにくかったので原子力発電所関係の計量管理をしている計量士に問い合わせてみたら、普通のことでよい例であるとのことであった。

ただし、問い合わせてから返事が出るまでに1月もかかつった。原子力発電所の計量管理の経験者でも理解に苦慮した感じを受ける。ましてや経験のない者には理解がしずらいのは当然である。

ISO規格を作る人は、使い勝手をよくすることを考慮すべきである。次の改正では、原子力発電の部分だけでなく規格の普及を考慮して大幅な改善がほしい。

計量管理ビジネス:普及計量士
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大不況対策のISO10012の導入方法-5

2009-01-13 07:20:05 | 加工不良
                                矢作川の月(2009/01/10)

午後4時半頃の月である。月面が夕日を受けて大変鮮明に見えた。こんなに月面を鮮明に見たことははじめてある。

世界不況は、初めての経験であり日ごとに悪くなる。今日S社を訪問したが社長が一目でわかるほど痩せていた。

製造業が不景気を脱出する一つの方法に、製造工程における不良を低減することがある。

S社もISO9001を取得しているが不良が低減できないので、ISO10012をの利用を提案するための資料を持参したが、会社の状況は勉強をする心境では無かった。

腹が痛い患者に栄養剤で体力を付けるような方法は進めることはできない。資料は置いてきたが話は、不況対策の雇用の確保であった。

不況対策にISO10012の利用方法はないであろうか。

計量管理ビジネス:不況対策計量士
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大不況の中のISO10012の導入方法-4

2009-01-07 06:44:26 | 加工不良
                       河川敷のコンクリート堤防の雑草(2009/01/04)

コンクリートのわずかの隙間に雑草が生きている。ISO10012が何役立つことはどこであろうか。

ISO10012を実行することは、180項目の要求事項をチェックしてみると、品質管理が充実した工程の中のわずかな隙間を埋めるようなことである。

要求事項の中では、測定プロセスの設計が役立つと思う。しかし、その実施方法は規格にも、付属書にも書いてない。実施すべきことが書いてあるので、それを明けの明星として従来からの経験と、新しく技術を開発するしかない。

経験者と若い者のチームが必要である。そこにはチームの協力体制欠かせない。ありがたいことに今年は大不況であるから協力体制が作りやすい。

不況にもよい点がある。

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ISO10012の導入方法-3

2009-01-05 07:13:29 | 加工不良
ISO9001、QS9000運用結果から反省すると、ISO10012だからといって全てがよいわけではない。
ISO10012を導入するときは、他の会社にはよくても自社には適していない場合もあるので、内容をよく自社の状況に適しているか確認したい。

◇ 確認項目
1.自社の文化
2.社会へ与える効果(経済的、安心安全、文化的)
3.自社の製品との関係
4.自社のリスク

◇ 確認方法
1.ISO10012は多くの部門に関係するので、ISO10012の解説文書を付けて、社内の各部署へのアンケートの実施
2.計量計測部門での規格内容の詳細なチェック(要求項目約180項目)


◇ 確認結果の利用方法
1.全体利用(JIS Q 1000の自己適合宣言など)
2.部分利用(すでに多くの会社はISO10012ができる前から実施している項目が多いが、その部分の見直してよいことを利用する)
3.利用しない(ISO10012を利用しなくても従来のままでよい)

◇ 社会への適応方法
メートル法などでISOが発展して、グローバル化になって金融破綻というグローバル化が起きて、赤信号みんなでわたれば怖くない状況は避けて通れないが、その中で自社の品格を維持した計量管理の方法を確立するためのISO10012の導入方法を考えたい。

計量管理ビジネス:開発計量士
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ISO10012の導入方法-1

2009-01-02 11:59:24 | 加工不良
                        正月のバラ(2009/01/01)

                   謹賀新年

☆ISO10012の導入方法を考える項目。
1.事業の規模
2.業種
3.適正計量管理事業所の指定、有り無し
4.法定計量の必要性
5.計量管理に対する理解度
6.その他
上記の全体を考慮して、導入方法を考えるか、又は導入しやすい状態の企業の場合を考えるか、判断に苦しむ。

☆はじめは、導入しやすい企業への導入方法を考えることにする。

計量管理ビジネス:ISO10012計量士
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計測技術入門(日本規格協会)のためし計算

2008-12-31 15:57:51 | 加工不良
テキストに従って、リスクを考慮した品質規格と測定精度の精度比を求めてみる。

試し計算の対象:
1.製品規格:T=80±0.12(単位mm)
* 製品の重要性:一般部品

2.不確かさの計算(電卓(暗算可能)で求める)
(1)現場で試用している測定器の標準偏差:0.006
(2)点検マスターの校正成績書の不確かさ:0.004
(3)合成不確かさ:0.0072
(4)拡張不確かさ:0.014
(5)不確かさの要因で検討したこと
a)一般部品であるから不確かさの計算簡単に行う
b)現場の測定環境:温度20±10℃、これは、製品、測定器、測定器の点マスターは、同じであるので不確かさとして取り上げなかった。
c)作業者、監督者の測定教育を行い、測定作業が適正にできるようにして、他の不確かさの要因は取り上げなかった。

3.測定の不確かさを考慮した社内検査規格
(1)0.12-0.028=0.092

4.製品規格対測定精度比(精度比)
0.092/0.014=6.5

5.リスク2%以下を考慮した
4対1がよいと、本書にはある
従って、6.5対1であるからリスクは2%以下といえる。

6.使用条件
この測定は、製品及び測定器の汚れ、キズ、損傷が発生すると上記の計算は保証できない。

7.指導事項
測定者、管理者には測定の5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の教育、訓練が必要である。

さて、これで計測技術入門の利用法は適当であろうか。

計量管理ビジネス:計測技術計量士
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