品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

ISO10012によるイノベーション

2010-09-30 06:21:18 | 品質計量管理
国府宮神社(2009/09/30)

ISO10012はムダのない構造になっているので、一読しただけでは理解しがたい。理解するには、計量用語を調べてその科学的、技術的な意味を理解する必要がある。また、自社のシステムシステム、プロセスも知らないと利用方法が具体化できない。

ISO10012は、難解であるがその利用範囲は非常に多いので、諸技術の基礎であるからイノベーションを起こす企業は利用する。現に、進歩的な活動をしている企業が関心を示してISO10012を利用することがISO9100、TS/16949を効果的に進めることに役立つことに気がついて問い合わせがある。

老人のぬいぐるみ





ISO10012の適用除外

2010-09-29 09:18:55 | 品質計量管理

秋空(2020/09/29)

ISO10012には、適用除外ができる要求事項は見あたらないので、自己適合宣言をする場合にはすべての要求事項を実施する必要がある。

中国では、国内法で一部の要求事項を除外して認証をしている。従って、ISO10012を利用した中国の制度による認証と推察できる。

ISO10012を自己適合宣言するには、10012の趣旨と内容をを満たした実務的な方法を考える必要がある。中国の方法は安易であるが先進国がこの方法を採用しても現状からの大きな進歩は望めない。

自動車、航空機、医療など多くの分野を発展させるには、適用除外を設けるとしても顧客に説明できて、しかも産業界の発展に貢献できる必要がある。

老人のぬいぐるみ





ISO10012雑感

2010-09-28 06:25:40 | 品質計量管理
上海万博地図(2010/09/21)

地元の商工会議所が上海万博の視察旅行を募集したので参加することにしたが、このところの日中のぎくしゃくした関係から上海万博の興味は消滅した。中国流のやり方ならば当然キャンセルである。

2005年の愛知万博の時も日中関係はぎくしゃくとしていたことを思い出した。あの年に日中韓の計量講習会が東京であった。講習会でISO10012の質問をしたが中国の人から自己主張の強い回答があった。

2008年に佛山市内の日系企業でISOコーチングをしたときも、仕事が出来もしないのに自己主張したのでスイスの時計が10万円で中国の時計が500円である理由として、以前のスイスは資源がないので仕事がなくて隣国に傭兵にに出かけて大けがをしたり、戦死したのでそれを改善するために職業教育を行って技術力を高めたことを話した。

コーチングであるから、この説明の後で参加者の気持ちを一人一人に質問した。
「あなたは、戦争に行きますか、それとも技術力を高めるトレーニングをしますか」

答えは、「技術力を高めるトレーニングをする」であった。

中国はISO10012を早くから導入しているので20年後に大きな成果が予想できるが、自己主張が強いのは高度な技術が必要なグローバル社会には必要な技術も情報も入手が困難になり繁栄できないであろう。

長い目で見て、キャンセルせずに視察旅行に参加するが、インドなどの国の様子を見ることにする。

老人のぬいぐるみ










東京、荒川のマイスターと測定

2010-09-19 08:37:49 | 品質計量管理


日本伝統工芸品をへら絞で作り上げる作業の中の使われる測定器の多いことに驚いた。

電子天秤、手動天秤、棒はかり、マイクロメータ、ダイヤルゲージ、ノギス、スケール、コンベックスルール、パスを見つけた。

へら絞り作業は、マイスターの経験による手作業が大部分であると思っていたが、へら絞りを行うためにはハンマー、ローラー、絞り機械、木型の材料の椿、桜の原木、超硬、ハイスの刃具、酸素溶接等々の技術技能が必要であった。

老人のぬいぐるみ

東京、荒川のマイスター

2010-09-17 11:20:39 | 品質計量管理
モノづくり見学・体験スポット、へら絞り(2010/09/16)

東京荒川マイスターの”へら絞り”加工を見学させていただいた。
手作りで、加工機械から工具、型などを製作しておられたことに大きな感銘を受けた。
簡単には、習得できない技術技能であると強く感じた。

簡単には実現できないことであるが、技術技能を習得されたマイスターの方々の人生は楽しいものであることがよく伝わってきた。本当にすばらしいことである。

老人のぬいぐるみ

JABの公益法人、新体制

2010-09-15 05:59:19 | 品質計量管理
大崎駅付近(2010/09/14)

JABが公益法人となり、新新理事長による体制になった。
輝かしい船出の披露宴があった。

新理事長の挨拶を思い出してみると。
・認証制度は、国家には重要である。
・ISO9001は企業の義務教育である。
・ISO9001では品質必ずよくなるものではない。
・国際会議では英語力が必要である。
・データの信頼性が大切である。
・新しい分野にもとりくむ。
などなど。

久しいぶりに多の人に合えた。
定年退職して、個人の事務所を構えて人が2人いた。
仕事に自信がもてたということであろう。
すばらしいことである。

老人のぬいぐるみ

経営、品質管理、測定管理

2010-09-13 19:12:30 | 品質計量管理
経営者に品質管理、測定管理について理解を得る説明方法を考えている。

コーチ同士の相互コーチングで検討した。
1.教育は、基本的事項であるから教育を説明する位置は基盤のように下に書く。
2.下からでは、経営者に理解が届かない場合が多いので上から書いてはどうか。

この図は、教育を上から書いたイラストである。

老人のぬぐるみ


雇用確保で企業内にムダ作り

2010-09-11 07:56:59 | 品質計量管理
刈り取られた夏草(2010/09/11)

雇用確保ということで、これまで外部の個人の専門家に依頼していた社員教育や計測機器の定期検査を、十分な技術のないままに社内に取り入れている中小企業が増えつつある。

関係団体にも加入なし、専門情報の入手もなし、技術の研鑽もなしで企業内に仕事を取り込むこのような雇用確保は企業内にムダを作っているので、企業の実力を低下させて数年後に大きな損失に遭遇する。

わかっていても、中小企業にはこれしかないのかもしれない。
どうしたら良いであろうか。

老人のぬいぐるみ






雇用確保による企業にムダの発生

2010-09-10 08:11:11 | 品質計量管理
泉蔵院(2010/07/04)南知多町

多くの企業が雇用を守る政策の支援により、非能率でも社内に仕事を取り組むようになって、企業にムダが発生している。これは国際競争力を強化することと逆方向である。

以前は、社内で行うより社外で行った方が安くてうまくできたので、個人事業者のノウハウが生きていたが雇用確保の手当があるから社内で行うようになって企業にムダが発生している。

あの手この手の”ばらまきは政策”は、企業にムダをつくっているので科学的な対応が必要である。雇用確保の教育は体系的に行う必要がある。

個人事業者の仕事がなくなれば、ノウハウもなくなり企業も社会も大きな損失を受けることになる。

第6回の計量ワークショップは、計量器の”検査ラベルを貼ればよい”ということがないように企業の底力をつけるために計量計測の基礎知識に力点を置く内容にした。

老人のぬいぐるみ