品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

製造現場の測定5Sの実験

2012-06-26 16:43:22 | 品質計量管理

ピンゲージを製造現場に5時間置いた場合のピンゲージの汚れによる測定値の変化を調べた。

5時間現場においた場合の汚れの影響は3μm以内であった。

予想では、もっと影響があると思ったが予想よりも少ない結果であった。

次の実験を準備している。

老人のぬいぐるみ

測定トレーナー自主研修会の実施概要

2012-06-17 07:58:30 | 品質計量管理
測定トレーナー自主研修会(2012/06/16) 松本計量士事務所の全景


松本計量士事務所の表札


基準器の保管状態

中小企業向けの測定トレーナーのやり方の研修会が、三重県の松本克一計量士様のご協力で実施できた。松本計量士様には心よりお礼申し上げます。

中小企業向けに測定について指導方法の本を見かけない状態であるが、参加者11名は熱心であった。

三重県計量士会様の段取りで、研修会の内容はテープに録音されているので詳しい記録ができるが、とりあえず振り返って主な展を挙げておくと次のようである。

1.自己紹介
自分の仕事について、1人2~3分間丁寧な紹介があった。
得意分野は、次のように中小企業に適したメンバーであった。
温度関係2~3名
質量関係3~4名
長さ関係2~3名
温度、質量、長さ全体3~4名

2.情報の共有化
中小企業向けテキストの第3版が15日に届いたので配布した。
温度測定について全体像を知りたいという意見が出た。
今回の改訂で対応できているので学校教育であれば、これが全体像ですと説明すればそれで済むが、しかし、温度計の種類は多いので実務を経験している人には自分が使っている温度計が説明されていないと不満が出ることが想定される。それに対応するためには、特殊な場合もあるのでカタログで調べることをテキストに記述するとよい。

3.今後の進め方
・日計振の事業の補助金の削減
・中小企業長の「中小企業支援ネットワーク」事業の活用の検討
・商工会議所での講習会の開催方法
・研修会の継続開催は、後日検討する。

4.第3版テキストへの反映
特殊な測定器や測定機器の具体的な結線方法などは、実務的に必要であるがそれまで講習会で説明できないので、カタログ的な知識はカタログで確認するように、テキストに記述するように提案する。

測定トレーナーの進め方について多くの情報を得ることができた。
関係者に感謝申し上げる。

老人のぬいぐるみ




品質を良くするISO9001とISO10012

2012-06-16 06:28:26 | 品質計量管理


計量測定ワークショップ(2012/06/12)

若い品質担当者から品質不良の話が出た。

話の糸口は、「45±0.1の公差のときに、ノギスで測定するのは正しいですか」という質問であった。

その答えを参加者で話し合った。

1)この件に関した経験談
2)この件に関係する話題
3)生産状況
4)営業の受注活動
5)図面の読み方
6)測定の教育訓練
7)測定誤差、精度
8)ノギスのJIS
9)ISO9001の関係
10)ISO10012の関係
11)ノギスの使い方
12)加工の手順

品質不良を防止するためには、非常に広範なことが関係しているように思える。

どこから手をつけたらよいか。
1)ノギスの使い方の教育
この製品については、改善できるであろう。ただし、製品や作業者が変われば再発する。

2)測定の教育訓練
どの範囲の測定の教育訓練を行うのかわからない。精度、誤差の教育など役立ちそうにない。

3)営業の受注活動
自社の能力に適した製品を受注していない。

4)加工の手順
加工の手順で適切な測定ができないこともある。

5)図面の読み方
基準面を正しく決めないと測定できない。

6)測定方法の改善にISO10012とISO9001の活用
・図面が要求していることを明らかにする。(ISO10012計量要求事項)
・要求を満たす測定するための測定条件をISO10012明らかにする。(ISO10012測定プロセスの設計)
・必要条件を実現するには、時間とお金がかかることが多いので、ISO9001の品質委員会などで実施方法を検討する。

もぐらたたきの経験を生かして、効率的に品質改善を行うにはISO9001とISO10012は役立ちそうである、

「45±0.1の公差のときに、ノギスで測定するのは正しいですか」
答えは、ISO10012の手順で実験していないが、実験すればISO10012を満たしていて正しい測定といえる。

今後の課題は、速やかに実験して正しいといえる手順を開発することにある。

老人のぬいぐるみ











測定トレーナー自主研修会の準備

2012-06-15 08:12:09 | 品質計量管理





身近にあるもの(2012/06/15)

明日(6/16)は、測定トレーナーの自主研修会である。

計量法の規制外のこれまで計量関係者があまりやってこなかった、計量測定のトレーナーの実施方法を有志の皆さんで研修する。

会場を先輩計量士の三重県の松本克一様に提供していただけるので、愛知県から5名、岐阜県から1名と三重県の4名で開催できる。

トレーナーは、全員が素人であるからゼロからやり方を検討する。

情報は、日計振の改定3版「中小企業向け測定基礎研修テキスト」、昨年開催した講習会の講師の意見、日計振の総会で報告した昨年の講習会の実績、中小企業ネットワーク強化事業(中小企業庁)である。

成果物に「測定トレーナーのポイント集」を目標にする。

老人のぬいぐるみ

トヨタPHVの200->100V変換差し込みプラグ防水

2012-06-13 06:23:14 | 品質計量管理

防水ボックス



防水ボックス

雨季であるから電気製品は取り扱いに注意が必要であるので、防水ボックスをプラスチック製の工具箱で製作した。防水ボックスの中の温度が上がることが予想されるので、空気穴を側面に9個あけた。

100V充電でPHVの運用にどのくらい実用になるのか、しばらく運用してみる。その結果で200V充電の方法を決定する。

老人のぬいぐるみ


測定5Sの誤差及び不確かさへの影響

2012-06-12 07:34:54 | 品質計量管理





調査の準備写真(2012/06/12)

5Sは大切であるという説明をしているが、具体的なデータが無いので説明にパンチ力が書ける。

そこで今回は、測定に使う標準物を用意した。

この測定物を数箇所の製造現場に1時間おいておくと、汚れが出るのでその汚れが測定誤差及び不確かさにどれだけ影響するかを実験する。

測定物を4セット用意して、今日の第18回計量測定ワークショップ提案して、現場測定の協力をお願いする。

老人のぬいぐるみ

PHVと計量管理

2012-06-11 07:22:51 | 品質計量管理

ISO/JIS Q 10012発行記念碑とPHV


充電状態の表示



標準付属の200V充電コードから100Vで充電するための変換部

PHVの外観と充電メータと自作の200Vプラグから100V充電への変換器(2012/06/10)

PHVを始めて運転した。EVモードで3人のっても加速もすばらしかった。

機械部品と電子機器による総合的なできばえである。

計量管理も随所で利用されていると思えるが、全く計量管理の使われ方は分からない。

差し支えの無い範囲で計量管理でやったことを公表してもらいたい。

標準の200V用の充電コードから100V電源で充電するために、テスターを3500円で充電器を購入して屋内配線の状態を調べて100V充電部を作成することができた。これも計量管理技術の活用の一部と思う。

全く分からない多くの分野の技術が使われているが、それをマネジメントすることができていたからPHVができたと思う。

何故できたか、社会の状態、、会社の状態、個人の意識などの要素の結集であろう。


老人のぬいぐるみ




測定教育の大人のための方法

2012-06-08 07:40:57 | 品質計量管理
三重県のH事業所(20120606)

中小企業支援ネットワーク強化事業へ初めて参加させていただいて、H事業所で講習会を行い、その終わりにアンケートをとった。講習会の内容は概ね良好であったと思える結果であった。

昨年より中小い企業向けの測定講習会を開催してきて、講師の説明方法でいろいろな評価が聞こえてきている。
1.講師は教えている内容をよく理解していない
2.時間の延長による影響を理解しなくて、予定時間を延長している
3.時間の少しくらいの延長は問題ではない
4.受講者の個別質問こだわりすぎている
5.アドリブが多いので、教育の一貫性がない
6.測定の実技が少ない

今回の講習会では会社が必要としていることに対して、かつ、参加者の測定技術に合わせる形で実施した。まさに、アドリブの典型的な方法で行ったところ、「大人の教育とはこういうものだと思いました」と、いう評価もあった。評価もいろいろあるので講義の方法を3種類用意すとよいと思える。


老人のぬぐるみ



PHVの充電とローテクの宣伝

2012-06-02 08:20:43 | 品質計量管理
可児市バラ公園(2012/05/30)

PHVの充電設備を検討しているが、電気の基礎知識が無いことに驚いている。
電気の基礎知識がないので、充電設備の設置費用が約1.4~37万円の見積もりをもらって判断できない状態にある。

インターネットのブログには、数千円でできるようなことも出ている。

PHVに限ったことではないがハイテク製品を利用するには、多くの分野のローテクが必要なことを経験している。

例えば、三次元測定機の効果的な利用のための測定のローテクの必要性も散見している。

分野は異なるが、ISO9001の運用ではPDCAなども知らずに認証取得をしているので、ISO9001の運用効果が出ない例も散見している。

わが社のハイテク製品を効果的に使うために必要な基礎技術の宣伝をやってもらうと、時節柄大きな節電になると思える。

老人のぬいぐるみ