品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

ISO10012が普及しない理由を考える

2018-04-27 09:41:57 | 品質計量管理
ISO10012がなかなか普及しないがその理由を考えてみる。

1.現在の計量管理の問題点の焦点が見えない
細かい点では問題点はなるが、社会的に問題がない。もともと計量管理とは何かが周知されていないので社会的な話題にならない。
データの不正使用は計量管理の問題と思えるが、また、原子炉文殊の点検漏れと温度計の設置不良も計量管理の問題と思えるが、もう一つ新幹線の異常音のギヤーボッスの亀裂も計量管理の一部と思えるが、それらは問題が大きいので十分は資料がないので関係者は発言できない。

社会的に計量管理として理解されることは。
1)計量法に規制項目があること
2)計量機器の精度管理

上記2点の大きな問題がないことがISO10012を普及するエネルギーが足りない。

2.ISO10012を普及させる方法
1)計量法の規制対象の問題点を明確にする。
2)計量機器の使い方を含めた精度管理がJIS等を守っていないことを明確にる。
上記の問題点を効率的に運用する方法を提案すると社会的な評価が得られる。
計量管理のコストがかかるので、JISをほどほどに満足させている精度管理は多くあると思う。
ほどほどな管理とは、例えば、測定の不確かさが分かっていない測定状態をいう。
自動車の自動運転の多くの開発関係者は、測定データを信用しているであろうが製造工場の多くの建屋の温度管理が不十分なことを気にしていないであろう。これは、自動運転の問題が顕著になるまでわからないであろう。

3.ISO10012の変更
ISO9001:2015が変更されたように10012も変更するとよい。そして、計測設計を社会の要求に合わせて計量機器の精度管理設計に変更するとよい。

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