品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

EU離脱、ISO9001、現場重視の計量管理

2016-06-25 07:48:07 | 品質計量管理
EUの歴史の新聞記事

今回のイギリスのEU離脱で、EUに60年の歴史があることは知った。1980年頃を思い出すと、グローバル化への対応ということでISO9001が日本で急速に普及しはじめていた。当時の計量管理はSN比が話題なっていたが従来の計量管理を軽視する部分もあった。

多くの工場の現場を見れば、5Sが不十分な状態が多くてこの状態でSN比を計算してもその数値は品質、生産性に役立たないと感じていたが、まだISO9001規格の日本語への翻訳がまだ無かったのでISO9001の計量管理に関係する部分をある会社の人から教えてもらってたら、現場のことが多くあったので今後の計量管理の進め方をISO9001の内容にすることに決めた。

1970年頃からトヨタ自動車(株)計量課長の川島吉男様(故人)の計量管理の方法を愛知県計量士会で勉強させていただくことが多かったので、ISO9001の方法と比較していたが、非常に大きな違いはISO9001が測定値の利用が検査中心であったのに対して、川島様の測定値の利用は工程改善への利用が中心であった。勿論、検査での利用も含まれていた。

その後、ISO9001も度々改正されて、2015年版になって川島様の方法が取り入れられた。これから数年後には、ISOの現場重視と測定値の効果的な利用法が審査員から質問されるのでISO9001の実施で品質、生産性が向上できる。素人考えの蛇足であるがイギリスがEUから離脱の要因に現場重視の不足、例えばイギリス国民の多くにEUの制度の便利さが実感できないことがあったと思える。これからEUの制度が改正されるであろう。

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