江戸の子どもたちにとって疱瘡(天然痘)は大変恐ろしい病気でした。
罹患すると半数以上が死亡したり失明したり、そして痘痕(あばた)が残ったりしました。
江戸深川の小児科医であった「桑田立斎」は、嘉永2年に牛痘ワクチンが渡来すると、
直ちに江戸の子どもたちに接種を開始しましたが、その際に引札を作って広めました。
この「牛痘啓蒙引札」はその後、大阪の緒方洪庵をはじめとして日本各地の種痘医たちによって作られ、
今では16種類が知られています・・・。
このたび、桑田立斎の没後150年に当たり、
それら引札を展示して彼の偉業を顕彰・追悼したいと思います・・・。
🔷と き 1月4日~31日
🔷ところ 中村教材資料文庫
鎌倉市浄明寺3-12-30
(tel 0467-23-9181)
* お出かけの際はあらかじめご一報ください。
※関連文献
・種痘活人十全弁 本間玄調著 1846年
・桑田立斎先生 二宮陸雄著 1998年
・埼玉の種痘医 中村光夫著 2003年
・牛痘啓蒙引札集 中村光夫著 2005年