郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

新聞記事から考えるー1 (議論と批判嫌う若者)

2019年07月11日 | 日記

2日連続で東京新聞「こちら特報部」の記事には触発されました。

 

もちろん、昨日の斎藤美奈子さんが指摘された様に選挙関連の報道は決して褒められるものではありません。

批判されて当然です。

 

しかし、今日の「編集局南端日誌」を見ると、三沢典丈デスクが「議論と批判嫌う若者」と題して現代の日本の若者気質を危機感を持って述べています。

 

「若者は意見の異なる他者との議論を好まない」「他者を批判する行為にも距離を置く」そんな若者は、「実は極めて尊大な態度だ」と言う。

それは、「相手の言うことを一切聞かず、すべての物事を自ら理解した『つもりになる』ことにほかならない」からだと断定しています。

 

私の身の回りを見ても、その様な若者が少なくありません。

彼らは何かを恐れているかのようです。

対人関係が壊れるのではないかとか、自分のキャパを超えては話せないとか、相手に同意を求められたら困るとか

 

三沢デスクは、「批判を嫌い、議論を拒絶する態度からは、批評は決して生まれない。他方、世界が足を止めることもない。結果的に、若者にもたらされるは『現状維持』ではなく『退廃』であり、『安定』ではなく『自閉』にすぎない」

と述べています。

 

私が常日頃から感じていた違和感を明文化してくれた感があります。

この様な若者が8割も安倍政権を支持している⁉︎ 

何となく頷ける反面、三沢デスク同様に私も「恐ろしく」なります。

 

「批評するには一定程度の知性や知識が必要になる」という指摘はもっともです。

「ネトウヨ」の様なレベルの書き込みをして自分とは異なる他者を批判したと錯覚する人間は、まさに知性・知識の欠如した状態です。

 

こうした人間を再生産しないように学校教育を始めとした社会生活の中で切磋琢磨していく事が重要だと思います。

 

しかし、残念ながらこの国の現状は、安倍政権という憲政史上稀に見る傲慢かつ知性に欠けた独裁政治を敢行しています。

市民社会が健全性を保つことさえ容易ではありません。

こうした状況が長引けば、この国の民主主義は浄化作用がなくなりファシズム体制が完成します。

 

若者に典型ですが、中高年の人々だってあやしいものです。

「退廃と自閉」を招かないためにも、私たちは日常的に大いに「議論」をして互いに「批判」し合う気風を確立したいものです。

因みに、私の外国人の友人たちは当たり前のように喧々諤々と意見を交わしています。

-S.S-


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