「苦」からの脱却
人間はこの世に生を受けたときから「苦」が始まります。
「生・老・病・死」これが「四苦」です。そして「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」
「五蘊盛苦」これで八苦です。総じて「四苦八苦」と言われています。
そして自分の「苦」の原因はすべて自分の「心」にあると釈迦は教えています。
自分に与えられた「苦」を取り除くには、自分の心を宇宙の真理に照らし合わせてみて
間違った考えをしていないかを確認してみる事です。もし間違っていたら懺悔して改める
ことで人生が変わります。
自分の考えや行動に執着しているとさまざまな問題や病気を引き起こすのです。
自分に覚えがない事でも、いま起こっている問題の原因を作っているのです。
それが因縁なのです。
「一切の業障海は皆妄想より生ず。若し懺悔せんと欲せば端座して実相を思え、衆罪は
霜露の如し。慧日能く消除す」と「懺悔経」に書かれています。「実相、つまり見えない
因縁を観じて懺悔すれば、その罪は朝日に当った霜や露のようにみるみる溶けて無くなっ
てしまうものだ」ということです。
人間の病気や、その人の抱えている問題は、すべてその人の心の現われなのです。
ご先祖様や両親、自分を支えてくれる周囲の人たちに感謝の心で接することが大切です。
人間は宇宙の真理によってこの世に生かされているのです。
自分の心を宇宙の真理、自然の法則に照らし合わせるには仏法(釈迦の教え)に触れてみ
る事です。一番身近にある仏法は「般若心経」でしょう。262文字の中に本当の人間と
しての生き方(宇宙の真理)が説かれています。