斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

高専テクノフォーラム2日目ーお褒めいただきました

2010年08月19日 10時32分18秒 | 高専訪問記
私、財団法人長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会(財団といってます)の理事もしています。なんでも引き受けてしまいます。そんな中で、本日はたいへんうれしい発表がありました。いまほど講演を終わられた、熊本高専 中村裕一 先生がご講演の中で、平成8年に財団の助成によって、特許 き裂制御爆破工法(公告番号 特公平8-12040)を取得し、それが実用化にいたったというお話でした。私は会場のスクリーンの前で聞いていました。

先生のお仕事は「産学連携によるコンクリート杭頭の動的破砕処理技術の開発」で、五洋建設との共同のお仕事です。杭頭の処理をするのに人の作業がたいへんだった。これがこの技術で楽になった。というのが趣旨です。火薬を使って杭頭を破壊するというアイディアですが、うまく破壊する方法に工夫がありました。

長岡技術科学大学は、昭和の時代から財団を通じて、高専の先生方の特許出願を応援していました。ご講演の中で、「先見性があり、たいへんありがたかった」とお褒めをいただきました。財団理事として、とてもうれしく思いました。

先生のお仕事は実用化するばかりでなく、その後の「杭頭処理工法及び簡易装薬ホルダ」
(特許第4245614号にもつながり、建設現場で使用する許可までおとりになられたとのこと、すばらしい業績です。これからもご活躍ください。

画像は、まさに爆薬で杭頭を破壊した瞬間です。

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