斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

DLC標準化の報告

2010年08月24日 06時51分48秒 | 学校.学会訪問記
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)という膜があります。たいへんすべりがよくて、硬くて、人体に対して無害である、画期的な材料です。すでに機械部品、生体内部品などに実用化されています。昨日は、兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の神田一浩先生のご尽力により、DLC膜の国際標準についての報告を行う機会を得ました。80名くらいの方々が参加されていて、たいへん立派な会において報告することができました。

DLC膜は、夢を持たせる材料でありますが、夢が先行してしまって、使ってみてがっかりだったなどという話をよく聞きます。DLCはたいへん優れた性能を示すのですが、それは正しい使い方、あるいは正しい評価の仕方によって初めて実現できます。そもそもDLCに種類があるなどということすら、最近わかってきたことです。

いま、世界のDLC関係者がDLCをきちんととらえるための標準化の作業に着手しています。わが国でも神田先生をはじめとして、DLCの専門家が集まりその作業に取り組んでいます。DLCの産業応用はわが国が先行している分野です。そういった意味でも標準化をわが国先導で進めていく必要があります。

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回答がきました

2010年08月24日 06時41分40秒 | 高専訪問記
先日の高専テクノフォーラムで、松江高専のM先生の研究紹介ポスターにコメントを入れておきました。それに対して、メールでご回答をいただきました。ありがとうございました。

風車発電装置の風車に雷が落ちるのですが、これにより風車がとまり稼働率が低くなるという問題。冬場の日本海側は雷が多くて、ご苦労されていることと思います。M先生のご研究は、沿面放電を利用して、落ちた雷を受雷部へ導くというものでした。

開発・改良して、雷の時期を迎えて、の繰り返しだと思います。息の長い、しかも地元密着の研究ができるということも高専のよい持ち味ではないでしょうか。

M先生、これからも引き続きがんばってください。

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