Kind of Good

私の好きなもの

初ほのぼの会

2011-01-17 15:35:50 | Weblog
毎年恒例の初ほのぼの会は松花堂を前日から準備して作る。
大勢のボランティアで買い物から献立、手作りのものを心がけて、
わいわいと作るのも楽しい。
それでも調理中はずっと立ちっぱなしで、洗い物を済ませた後は自然と皆の口からどっこいしょといすに座るときの掛け声が出る。
ずらっとお弁当を並べて、入れ忘れているものは無いか点検する。
途中で人数が増えたり、お箸やコップの数など整えて、
皆さんが会場に来られた後、あたたかいお汁をおわんに注いで出来上がり。

歳を重ねてこうして参加できることを、少しでもお役に立てることをありがたく思う。
今年もたくさんの方々が来て下さって、美味しかったよと声をかけてくださった。
「これはどうして作るのか」とか材料を聞かれて、又家で作ってくださるのもうれしいが、「こんな面倒なことここで食べるのが一番」と一人住まいのお年寄り。

先日も新聞紙より大きな広告で、おばんざいの通信販売が載っていた。
百貨店やスーパーでも出来合いのものがいっぱい。
連れ合いが広告を見ながら献立に困ったとき見たら良いと保存した。
まだまだ買うものとは思わないようだ。

土曜日に下準備で遅くなってお米を洗っていなかったのであたふた帰ってきたら、
大きなおなべにお湯を沸かして待っていてくれた。
久しぶりにスパゲティにしたら?と
冷蔵庫の中から使えそうな材料を出して並べてあった。すごいすごい。
何を使おうか、あるもので二人で台所に立って2種類のスパゲティとサラダとワインを抜いてバケットを焼いて30分で出来立てのそれは美味しい、楽しい食事であった。

初春大歌舞伎

2011-01-17 14:48:57 | Weblog
松竹座の夜の部を観劇。
藤十郎さんの「吉田屋」ではお正月の風景など風格のある和事、
背筋の通ったりんとした立ち居振る舞いはさすが。
幸四郎、染五郎さんの「人間豹」の新作(2回目)では正月にしては少々暗い場面が多かったが世相を反映しているのか。
昔の名前のほうが馴染み深く籐十郎が扇雀、
幸四郎が染五郎と言っていた頃がなつかしい。
それだけ自分が歳を重ねているのだが。
最後の場面で大凧で宙乗りをして私たちの真上を通っていった染五郎が一段と大きく見えて、
それを眺める幸四郎さんの眼が役柄を超えて親の目になっているように感じた。
大掛かりな舞台と赤毛氈にずらっと並んだ音曲がこれまたいつもながら
歌舞伎の世界に引き込まれて楽しいひと時であった。