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浦和「山崎屋」で鰻重を食べる

2024年07月17日 | グルメ

浦和の映画館に午後からの映画を観に行ったとき、映画の前に食事をしようと思って、せっかくなら鰻で有名なところなので、鰻重を食べたくなり、「山崎屋」を選んで行ってみた。

浦和は江戸時代から周辺に沼地が多く、川魚が生息し、宿場町の浦和宿では中山道を通る人たちに鰻の蒲焼を提供していたという。その名残で今でも浦和には鰻屋が多い、その中で江戸時代から続いているのが山崎屋であるというので、そこに行かねばと思った。山崎屋では昭和天皇や今の天皇陛下も鰻を召し上がったことがあるなど、浦和の鰻を象徴する名店とのこと。

事前に調べてみると駅から歩いて5分位のところ、開店は11時半から、ちょうどその時間に行ってみた。雨の日だったこともあるのか、すぐに中に入れた。1階は駐車場で、店は2階にあり、店内に入ると靴を抜いて靴箱に入れると、左側に広い座敷がありテーブルが何席もある、その中の二人掛けのテーブルに案内される、掘りごたつ式で、座るのが楽なのがいい。先客が既に3組くらいはいたが、広いので空いている席の方が多かった。

注文は上鰻重4,200円を選んだ、鰻の量が200g相当、肝吸いとお新香付き。部屋は外光を多く取り入れており明るくてよい雰囲気、ほかの客もどんどん入ってきたが、お金に余裕がありそうなご婦人方が多かった。

注文してからちょうど10分経って鰻重が運ばれてきた。このお重の蓋を取る瞬間が何とも言えずに興奮する、ほぼお重いっぱいにおかれた蒲焼のおいしそうなこと、山椒をかけて、先ずは肝吸いをすすり、さてと、鰻をほお張る瞬間、幸せな気持ちになる。

若い時からゆっくり味わって食べることができないせっかちな性格、一気に食べてしまう早食いの癖は治らないが、まあいいか。蒲焼は関東風の焼きと蒸しの両方で調理したもので、やわらかくておいしい。肝吸いもお新香もおいしかった。

さて、蒲焼の調理の仕方であるが、ある鰻屋さんのwebの説明を読むと、次の工程を経るという

①活漫を割く
②串刺しにする
③焼く(白焼き)
④蒸す
⑤タレをつけて再び焼く
⑥お重に盛り付ける

これを注文を受けて①からやると1時間以上かかるというので、ほとんどの店では営業上の理由から、③又は④まで事前に仕込んでおいて、注文が入ってから残りの工程をやるという。④の蒸しもやり方によるが結構時間がかかる場合があるとのこと。

今日の山崎屋は注文後、10分で出てきたということは、おそらく④まで仕込んでおいたのだろうと想像した。①から④は多分当日朝に仕込みをするのだろうから、注文を受けて①から調理しないと本物ではない、ということはないだろう。

注文を受けて①からやっている店も若干ではあるが残っているかもしれない、行ったことはないが、南千住の尾花などは注文してからかなり待たないと出てこないとネットで読んだ記憶があるからそうかもしれない、出てくるまでは酒とつまみで時間をつぶしてくれということでしょうし、鰻重の値段も高くしないと採算は取れないでしょう、それが好きな人はそこに行けばよいと思う。

会社の昼の接待で、注文を受けてから①より調理をする店に、予め到着時間を知らせておき、その時間に合わせて鰻重を出してくれるように頼むということもやったが、ずうずうしいような気もする

おいしかった、ただ、私は蒲焼がもうちょっと熱くて、少し息をフーフーかけながら食べるくらいの方が好きだが、これは好みの問題でしょう。

ご馳走様でした



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