[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアの石油大手ロスネフチ(ROSN.MM)のセチン最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、石油輸出国機構(OPEC)について、内部の意見相違によって崩壊しつつあり、市場への影響力はほぼ喪失していると批判した。
ロシアはここ何カ月かにわたり、サウジアラビアとイランの対立によって増産凍結に向けた協議が決裂するまでは、OPECとの協力を模索していた。だがロシアの石油当局者の中でもセチン氏だけは、一貫してOPECとの協力に反対する姿勢を示していた。
セチン氏は「現時点では多数の客観的要因により、いかなるカルテルであっても自分たちの意向の通りに市場に影響を及ぼす可能性は排除されている。OPECは統合された組織としての存在意義が事実上なくなってしまった」と指摘。
「当社は当初から、現在の状況にOPECを取り込んで何らかの合意に達する可能性について、懐疑的にみていた」と述べた。
さらに同氏は「現在、市場に影響を与えている主要な要因は金融、テクノロジー、規制だ。こうした状況は、シェールオイルが世界の市場で強い影響力を持つようになったという例で読み取ることができる」と説明した。
以上、ロイター記事
これまで談合組織OPECにより原油価格が高く設定されていたが、イラン、ロシア、そしてアメリカのシェールオイルが参入したため、供給過多状態であり、日本にとって非常にいいことである。
日本の立場だとまず、アメリカのシェールオイルを輸入し、さらにロシアからの石油も増やす方向になるのかなと予想します。
従って、もっとガソリン価格が下がらないとおかしいです。