2016年LPGAツアー第31戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会最終日が、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ西コース(6,635ヤード/パー72)で行われた。首位と1打差の3位からスタートした松森彩夏が、この日のベストスコアとなる68でラウンド。最終日、最終組という重圧を乗り越えて、悲願のツアー初優勝を手にした。 (天候:曇り時々晴れ 気温:24.1℃ 風速:1.4m/s)
「朝イチは緊張していました」。松森彩夏はその言葉通り、1番パー5の3打目をグリーンオーバーし、いきなりピンチを迎える。しかし、絶妙のアプローチでこのホールをパーで凌ぎ、良い流れを自らの力で作った。「スタートホールから3ホール目くらいまでは緊張している感じはありました。でも、全体的には自分の中で終始焦ることなく、淡々とプレーできたのが良かったと思います」。
今週はピンチになってもアプローチとパッティングでしっかりカバーできていた。その点に関しては松森自身も大きな自信になったと話している。昨シーズンは『フジサンケイレディスクラシック』と『マンシングウェアレディース東海クラシック』の2試合で優勝争いをしながら惜敗している。そんな悔しい経験もこの日のゴルフに活かされたのではないだろうか。シーズンオフには体重を増やす肉体改造に取り組むなど、技術面以外の部分にも着目し努力を続けてきた。また、横峯さくらの元専属キャディを務めていたジョン・ベネット氏に、今シーズンは数試合でバッグを担いでもらい、勝つための準備を整えてきた。
今週はキャディから「ペイシェント、ペイシェント」と言われ続けていたそう。気持ちが切れそうになるのを「我慢、我慢」と声をかけてくれることで、集中を切らすことなく最後まで自分のゴルフをやりきることができた。この日は祖父と両親が会場に応援に来ていた。祖父の影響でゴルフを始め、その祖父が見守る前で優勝することが夢だった松森。その夢を叶えることができ、本当に嬉しそうにチャンピオンブレザーに袖を通していた。
以上、日本女子プロゴルフ協会記事
>シーズンオフには体重を増やす肉体改造に取り組むなど、技術面以外の部分にも着目し努力を続けてきた。また、横峯さくらの元専属キャディを務めていたジョン・ベネット氏に、今シーズンは数試合でバッグを担いでもらい、勝つための準備を整えてきた。
肉体改造、キャディ、勝つための準備ができていて、キャディから我慢、我慢と声をかけられていたそうです。
最後まで安定感を感じました。先輩選手がバタバタやっているのを横目で自分のプレーができていたと思います。
是非、来週韓国勢が戻ってきた試合で結果を出してほしいと願っています。