照りつける中での街頭演説
東京都心で観測史上最も早く猛暑日を記録した6月25日、JR吉祥寺駅前で岸田文雄首相の演説を聞いた。ジリジリと照り付ける日差しを避けるべく駅構内に入り、スマホで現在地の気温を確認すると、36度を超えていた。それでも演説を聞くために人が集まったのは、往年のアイドルの生稲晃子氏が立候補しているからだろうか。しかしそうした人たちの数は、これまでの参議院選と比べると少ないように思われる。
2019年の参議院選の投票率は48.8%で、44.52%だった1995年の参議院選に次いで過去2番目に低かった。だが今回の参議院選は、それさえも下回ることになるかもしれない。
理由のひとつは野党の政党支持率の低迷だ。NHKが6月17日から19日まで行った世論調査によれば、自民党の政党支持率38.4%に対して野党第一党である立憲民主党は5.1%で、日本維新の会3.7%、国民民主党0.8%、共産党2.7%、れいわ新選組0.4%、社民党0.5%、NHK党0.3%となっている。野党7党の支持率を足しても13.5%で、自民党1党にさえ遠く及ばないという有様だ。
加えて内閣支持率の高さも、低投票率の理由になりえるだろう。「現政権で良い」ということになれば、それをわざわざ選挙で変える必要はないからだ。NHKが6月10日から12日までに行った調査では、岸田内閣の支持率は58.8%で、不支持率は23.1%。自民党が現行制度となって最多の65議席(選挙区47議席・比例区18議席)を獲得した2013年の参議院選挙(内閣支持率57%で不支持率25%)を彷彿させる数字だ。
もっともその1週間後には内閣支持率は54.7%と4ポイント減少し、不支持率は2ポイント上昇して24.8%となったが、依然として支持率が高いことに変わらない。ちなみに前々回の参議院選が行われた2016年6月の内閣支持率(安倍政権)は48%、不支持率35%で、この時の自民党は56議席を獲得した。また前回の参議院選(安倍政権)が行われた2019年7月の内閣支持率は45%、不支持率33%で、57議席を確保している。
「アンチ安倍」が消えた…?
そしてもうひとつ注目したいのは、岸田首相には「敵」がいないことだ。6年前の参議院選などでは、自民党の街宣には必ず「アベ政治を許さない」などと書かれたプラカードが掲げられた。「自民党は恥を知れ」という過激な表現のものもあった。これらを掲げた人たちと自民党の運動員たちの間での小競り合いを目撃することもしばしばだった。
3年前の参議院選では、安倍晋三総裁(当時)の応援日程がわざわざ伏せられたほどだった。中野駅前商店街ではいわゆる「桃太郎」(練り歩き)が予定されていたが、警備上の理由から中止されてもいる。
それは、安倍元首相が野党、とりわけ旧民主党に対して挑戦的だったことも原因している。安倍元首相は何かにつけて「悪夢の民主党時代」と嫌悪感を伴った言い方で煽るとともに、「毎回政党の名前がコロコロ変わるから、覚えるのが大変」と立憲民主党代表だった枝野幸男氏を皮肉っていた。
こうした表現は自分の熱烈な支持層には多いに受けるものかもしれない。だが相手方を強く刺激して余計な反発を生み出すものだ。それも安倍元首相の狙いだったのかもしれないが、3年前の参議院選での低投票率の原因のひとつは、双方から中立的な第三者がそのような摩擦に嫌気がさして忌避した結果ではなかったか。
「黄金の3年間」の可能性
一方で岸田首相には、そのような「棘」がない。実行力のなさを「検討使」と揶揄されても、感情を露わにすることはないし、口にする言葉も慎重に選んでいる。
自民党候補を応援する演説の内容も、他党に対する皮肉や中傷といったものは見当たらない。だから安倍政権時のような反発を生み出すことはない。「野党の議席が増えた方が良い」が26.7%で、「与党の議席が増えた方が良い」の24.4%をやや上回るにもかかわらず、内閣支持率や自民党支持率が高いのは、そうしたことが原因ではないだろうか。
すなわち安倍政権ではある意味で輝きを持って存在したアンチ(強烈な反対派)は、岸田政権ではその意義を失ってしまったといえるのだ。偶然かもしれないが、政治の世界ではともすれば弱点とされがちな「優しさ」を、岸田首相は最大の強味としたことになる。
今回の参議院選で自民党が勝てば、任期満了まで衆議院の解散はなく、政権は安定して岸田政権の「黄金の3年間」が始まると言われている。しかし2024年9月には自民党総裁選が行われるため、それに勝つために岸田首相がその前に衆議院を解散する可能性もある。
その衆議院選でもし自民党が勝つとするなら、岸田政権は安定の長期政権となり、「黄金期間」はさらに長期化するに違いない。すなわち「敵」のいない政権こそ、最強の政権となりえるということだ。おそらく誰もが予想すらしなかったその筋書きが、だんだんと見えてきたように思う。
以上、現代ビジネス
マスコミが言っていることが正しく現状把握しているとは言えない。
私も自民党に投票していたが、自民党が真の保守党かと勘違いしていた。
しかし、グローバリストに操られていたことに気づいた。
何で脱炭素を発表するのか?トヨタが潰れるじゃないか!
日本の自動車産業が潰れたら、日本も潰れてしまう。
だから、真の保守の人間は参政党に投票します。
もう、騙されない!
大和魂を取り戻せ、日本人よ!
★「今だけ、金だけ、自分だけ」の政治家、官僚は去れ!!
★観たことある?
参政党のユーチューブ、本当に面白い!!感動しますよ。
参政党 (sanseito.jp)
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