無線機に接続しているヘッドホンアンプ。
オペアンプを交換してやりました。
ちなみに上の写真はマルツパーツで販売している、LHPA-DIA_BUFFER-KITです。
もうかなり以前から販売されている人気のキット。
写真は私自身にとっては2号機。。。。。1号機は電源入力をミスりましてコンデンサ破裂(笑)
そのうち1号機も生き返らせてあげます。
このキット、私のような老眼が入っている者には、二箇所を除いてとても容易に組めます。
二箇所というのは、チップコンの取り付け。
老眼じゃなくても嫌になりますね(笑)
小さすぎて無くす人がいるからでしょうか、予備も含めて5個も入っています。
このキット、3000円ちょっとするのですが、桁がひとつふえる価格のヘッドホンアンプと同等
以上との評価が多く見られます。
私はオーディオのことは良く判りませんが、確かにもうひとつ持っている廉価版既製品と比べ
ると、素人の私にもその違いははっきり。
キットには元々、LME49720NAというオペアンプが入っていまして、これはこれでとても
評判の良い石です。
今回は同様に低雑音で好評なNJM2068Dへの換装です。
どっちが良いとか評価するスキルが無いのですが、どっちもFBです。
換装後にふたつ明確な違いが出ました。
ひとつめはNJM2068に換えてからヘッドホンに出力されるレベルが大きくなりました。
これまではヘッドホンアンプのボリュームを結構上げなければなりませんでした。
たとえて言うならば無線機側のAFボリュームを10時方向とすると、これまではアンプ側
のボリュームは12時位置だったのが、換装後は10時位置になって余裕が出たようです。
ふたつめはひずみについてです。
無線機側で設定できるオーディオフィルター(ハイカット/ローカット周波数設定)ですが、
これまではHIGH側とLOW側の差が700Hzを超えるとオーディオにわずかなひずみが
出ていました。例えばLOW側のカットオフ周波数を300HzとするとHIGH側は1000Hz
を超える値で設定すると、CWトーン信号にひずみがかすかに生じます。
この差分を大きく設定(例えばHIGH側2000Hz)すると無視できない聴感上のひずみです。
これが今は900Hz幅でもひずみません。これは大収穫です。
ハイカット/ローカット周波数設定で耳障りなノイズを抑えることはできるのですが、
これらのカットオフ周波数が近ければ近いほど、耳あたりは良くなる反面、微弱な信号が
聞こえにくくなります。何というのでしょうか、こもったというか膜の張ったようなオーディオ
とでも言うのでしょうか、とにかく信号にキレがなくなるんです。キレどころか、微弱な信号
は聴感上認識できなくなります。
このヘッドホンアンプ、私にとってはとても重要なアイテムです。
無線機背面の低出力AF信号を入力源として動作させていますが、この聞こえ方を知って
しまうと、無線機のPHONE端子への直挿しは出来なくなってしまいました(笑)
超微弱信号を聞くときに、プリアンプON+帯域50Hzでもリンギングは皆無に近いです。
こういう部分でも信号を聞く工夫をすれば、より多くのDXと交信できると信じてやって
います。