数か月前に取ったデータがメモ帳の中に眠っていましたので掲載します。
何かの参考にして頂ければ幸いです。
条件などは以下のとおりです。
アンテナは9mのタワーの下部(地面)にATU(MFJ993BRT)を設置して、タワーに直接給電。
接地はタワー下部に埋めた銅板(約5㎡の大型接地面)
同軸は5DFBを約10mで送信出力は50W、周波数は14025KHzです。
使用したクランプコアはTDKのZCAT2032-0930で大進無線の測定治具を使用。
コアの装着はATU側から室内側に向かって行うこととして、MFJ993BRTの同軸コネクタ部分から開始。
測定箇所はリグの出口すぐの場所で、測定中、一切変更していません。
縦の0-60はコモンモード電流値(mA)で、横の0-50は挿入したコアの個数を表しています。
まず最初にコア無しの状態で測定→49.8mA..........結構流れています。
次に1個だけ装着→39mA........おっと!1個だけだとオマジナイ程度かと思っていましたが、意外や意外!
ここから先は1個ずつだと日が暮れるので、5個単位で増やしていきました。
5個の場合→15.8mA.........順調に減少しています。
10個で更に半減して7.2mAです。
ただしこれでも仮に200W運用した場合には4倍の約30mAが流れることになりますので、まだダメかと。
この後は緩やかな減少となり25個で更に半減の3.7mAになりました。
30個(2.1mA)、35個(1.2mA)...........そして40個で一気に0.2mAに減少して、45個でほぼ同値の0.3mA。
50個で0.7mAに少し上がりましたが、概ね35~40個を連装した時点で満足のいく値になりました。
他の周波数もやれば良かったのですが、遠く離れた実家での作業で時間がありませんでした。
これまでの経験からは、周波数が低くなれば更なる個数が必要で、高くなれば少ない個数で大丈夫だと思います。
ただし、アンテナや同軸との位置関係等々、様々な条件によって値や傾向は異なってくるでしょう。
TDKのコアを宣伝する訳ではありませんが、コアの品質は何よりも重要でしょう。
私はSEIWAとTDKが多いです。
とにもかくにもクランプコアの効果を再認識した次第です。
余談。
実家での作業を思い起こすと敗北、挫折したHi-Qアンテナの設置を思い出します。
思い出すだけではいけないので、ぼちぼち次のアンテナのことを思案中です。