非論理的、非科学的アパマンハム 7K1JRC/JR2NQC/K1JRC

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給電点付近~カウンターポイズの状況

2012-05-26 15:33:10 | 接地/カウンターポイズ

今回はカウンターポイズの接続方法やカウンターポイズの設置形態について紹介したいと思います。

Imgp1472_4
まずは給電点付近の写真から。給電点のグランド側にボンディングワイヤーを取り付けて、最短距離になるように折りたたんでインシュロックでまとめています。ボンディングワイヤーは丸端子がもともと付いていましたので、この端子と長めの螺子を使ってカウンターポイズの線材をまとめています。(写真中央下部の赤黒や緑の線がカウンターポイズです) ここからカウンターポイズは1メートル下のベランダ床面に向かっています。

Imgp1490
写真が暗くてちょっと見えにくいのですが、中央に上下に延びているのが約50本のカウンターポイズです。残りの20本はベランダの手すり下部を水平に延びています。

Imgp1492
見た目には50本もない感じですが、右のほうの黒い線材は細くて見えにくく実際の本数よりも少なく見えます。そして写真のとおりカウンターポイズがインシュロックタイでまとめてあるのが見えますが、これは試行錯誤の結果この形態になりました。狭いベランダでは銅板を敷いたり、ベランダ全体に線材が展開するようにカウンターポイズをなるべく分散させる方法が紹介されていることが多いのですが、我が家では別の方法をとりました。

Imgp1155
約4メートルのベランダに上のように展開しています。(注: 上の写真では赤黒線の上に黒い線がグチャグチャに置いてありますが、この線は現在は撤去しています。この線は100メートルもありますが、長いものを敷いたらどうなるかなと思って実験しました。見かけ上のVSWRには変化はありませんでしたが、飛びが劣化しましたので後日撤去しました)

本当ならばエレメントを中心として放射状に直線的に設置できれば良いのでしょうが、とにかくベランダが狭くて・・・・・そんなこんなで試行錯誤の結果たどりついたのがこの写真の形態です。50本のカウンターポイズは全てまとめていて、いわば一本の太い線のような状態です。いずれにしてもこの形態が我が家では一番良く働いてくれています。

Imgp1484
Sメータの振りは感度の良し悪しにあまり関係ないと思うのですが、今朝の7MHzの受信状況です。スコープ上の白色の波形がリアルタイムの状況ですが、実際の状況はこれに加えて青色の波形も入感していますので、バンド全体で非常に良好に受信していることが分かるかと思います。ちなみにスコープの左端が7.000KHz、右端が7.200KHzです。ノイズについてはスクリュードライバーアンテナの利点でしょうか、都市部の住宅街にある集合住宅ですが、Sメータで1以下でとても静かです。CWモードで帯域フィルターとオーディオピークフィルターを効かすと、無線機やアンテナが壊れているかと思うくらい静かです。

午前中の記事の写真に、給電点の下のタッパウェアが写っていますが、これは自作のコモンモードフィルターです。これを入れると安定します。コモンモードフィルターもバランも似たようなもの。また近いうちに写真付きで紹介します。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
給電部とアース展開の様子が判りました。ありがと... (はた)
2012-05-27 16:09:44
給電部とアース展開の様子が判りました。ありがとうございました。
私は床面をあまり使えないもので、金網をコンクリートベランダの壁面に沿わせています。
JRCさんの展開方法だとちょっと無理かもしれません。S字状ではなく床のヘリにぐるりとC状に沿わせることはできるかも知れません。
近々、去年の震災の修理でベランダ工事が始まるので、それが終わったら新しく考えてみたいと思います。
大変参考になりました。
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はたさん、こんばんは。 (7K1JRC)
2012-05-27 22:36:08
はたさん、こんばんは。
震災被害、心からお見舞い申し上げます。

金網を縦にしてベランダの壁面に沿わせているのですね。ひとつ提案なのですが、その金網を壁面に沿わせたまま、金網に複数のカウンターポイズをスペース巻きさせるというのはどうでしょう?

それに加えてC状の展開もしてみる価値はありそうですね。

経験上、アパマンで狭いベランダの場合は、面積や長さよりも本数が大切かなと思います。
「1/4λのカウンターポイズ5本よりも1/8λでも何でも適当な長さのカウンターポイズ20本」・・・イメージ的にはこんな感じかと思います。人工グランドなども試しましたが、やはり本数に勝るものは無いと感じています。実際に私は現在は5~7メートル程度のカウンターポイズが主流ですが、この長さは3.5MHzでは約1/15λになります。それでも海外まで飛んで行くようになりましたし、国内QSOで困ることはありません。

それとエレメントですが、これも少しでも良いので延長すると感度も飛びも違うレベルに入ります。
SD-330の付属エレメントと釣竿(電線は約6メートル)の場合、7MHzですとSメータ読みで約15dBの差があります。2メートルくらいにするだけでも、帯域も広がるとともに聞こえ方や飛び方も相当違うことが容易に実感できます。

今まで公私共に様々なアンテナに関わって参りましたが、SD-330はその中でもかなりの優れものだと思います。先ほども3.5MHzでオレゴン州と交信できました。1.8MHzでは交信には至りませんでしたが、アメリカ本土からの信号が聞こえていました。小さなアンテナですが、底力を持っていますね。

必ず解決策はあると思いますので頑張って行きましょう!
交信できる日を楽しみにしています。
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いろいろアドバイスありがとうございます。 (はた)
2012-05-29 12:51:53
いろいろアドバイスありがとうございます。
私もATUと釣竿でやってまして、地震で壊れたのをきっかけにSD330を購入しました。
エレメントはすぐ前から使っていた釣竿エレメントに交換。現在2・5m長の24Mから下の周波数用、5Mの10M以下用と使い分け、1・9Mまで同調します。これでも六大陸まで飛んでいます。しかし何かガツンと聞こえる、飛ぶところまでは至らずアース強化かなと思っていたところです。しかしXが床への展開にいい顔しません(笑)
マンションは南向きアフリカやカリブが弱いのが不満なのでアースもありますが、部屋が最上階のこともあり給電部を高くあげたく思っております。するとアースの処理など困難になりいろいろ考えています。
ベランダ工事後また相談させて頂こうと思いますのでよろしくお願いします。来月になるとは思いますが
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