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帯とけの枕草子(拾遺十五)墨は
言の戯れを知らず「言の心」を心得ないで、この時代の人々と全く異なった言語感で読んでいたのは、枕草子の文の「清げな姿」のみ。「心におかしきところ」を紐解きましょう。帯はおのずから解ける。
清少納言枕草子(拾遺十五)すみは
文の清げな姿
墨は、丸(円柱形)である。
原文
すみは、まろなる。
心におかしきところ
す身は、間漏成る。
言の戯れと言の心
「す…洲…女…おんな」「まろなる…(練り墨は)円柱形である…ふっくら成る…緩やかに成る…ま漏成る…ま露成る」「ま…間…おんな」「ろ…露…雨露…おとこ雨に濡れて…漏…自らの煩悩に濡れて」「なる…なり…である…成る…情態が変化する…感の極みに成る」。
おとこは、疾く(早く)成り果てる。
伝授 清原のおうな
聞書 かき人知らず (2015・10月、改定しました)
原文は、岩波書店 新 日本古典文学大系 枕草子による。