情報と物質の科学哲学 情報と物質の関係から見える世界像

情報と物質の関係を分析し、波束の収縮問題、心身問題、クオリア、時間の謎に迫ります。情報と物質の科学哲学を提唱。

情報的属性と物質的属性

2019-05-02 15:47:08 | 情報と物質の科学哲学
宝石は、分子/原子から構成され、質量などの物理量が備わっています。
物質的属性物理量は、測定器によって確認できる客観的存在です。
 
一方、宝石には名称/色/形などの情報的属性/心的属性も備わっています。
情報的属性や心的属性はコンピュータや脳などのシステムに依存します。
これをシステム依存的存在と名付けます。
情報的属性と心的属性は、非客観的存在です。
 
光子の偏光の値は、光子の物質的属性ではなく情報的属性として理解すべきものです。
何故なら、偏光の値は光子と測定器の相互作用によって作られる情報だからです。
 
「情報的属性は物質固有のものではない」ことには別の意味もあります。
この属性は、観察者を含む観測システムによって物質に付与されることです。
これを情報のシステム依存性と言います。
 
情報的属性の付与は、観察者(観測システム)の都合で決まります。
情報概念や情報的属性が極めて扱いにくい最大の理由はここにあるのです。
 
「脳神経回路に流れる神経パルスがどんな情報を表現しているのか」
は物理的手法のみでは決して分かりません。
観察者の脳による解釈が不可欠です。
脳科学者はこの事実に気付いていないか、これが問題になるとは考えていません。
 
深層学習などの脳神経回路の数理モデルは、
(1)神経パルスが数を表現していると仮定することで
(2)神経回路に学習機能があることを数学的に証明しています。
 
更に、数理モデルの効果は知能ロボットなどで実証されています。
知能ロボットがヒトと同レベルの認知機能をもつということは、
神経パルスが数情報を担っていることを裏付けています。
 
脳現象を説明する方法として、
物理学的説明/生理学的説明/心理学的説明/数理モデル的説明
などがあります。
これらの説明は互いに関連しますが、互いに還元不可能です。
 
物理還元主義を信奉する脳科学者や物理学者は、
「脳や心に関するすべての現象」
は物理則のみで説明できると頑迷に主張します。
しかし、先の議論からこれらの主張は間違いです。
 
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測定器、コンピュータ、ロボット、脳、量子の理解に必要な情報物質現象という概念

2019-05-02 15:35:42 | 情報と物質の科学哲学
情報が関係する物質現象を情報物質現象と名付けます。
測定器/コンピュータ/ロボット/脳における物質現象がこれに該当します。
意外なことに量子現象も情報物質現象として理解すべきものです。
 
情報物質現象には
(1)情報に関する情報現象
(2)物理学の対象となる物質現象という
二つの異質な面が同時にあります。
両者は、異質で互いに還元不可能でありながら密接に関係しています。
 
情報は、情報表現物質に担われて 実在します。
情報に関する現象は、情報表現物質の現象に付随して生じます。
 
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