小沢、山本両氏は記者会見で、民主党や共産党など他の野党がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件の解決を目指す政府への追及を抑えている現状をそろって批判した。
山本氏は「安倍晋三政権の外交的失策」と断言。さらに「『今は心を一つに』というような同調圧力がつくり上げられている。
この件を利用しながら、海外派兵や集団的自衛権などに足を踏み入れようとしているのは明らかだ。上げるべき声は上げていかなければいけない」と語った。
山本氏は21日にツイッターで、首相宛てに「2億ドルの(難民・避難民への)支援を中止し、人質を救出してください」と書き込んでいた。
小沢氏も会見で「人命救助が大事なのは当然だ」と前置きした上で、「すぐ情緒論的な話で口を閉ざしてしまうのは政党として、政治家として無責任でおかしい」と強調した。
さらに小沢氏は、政府の「イスラム国」対応に絡めて「安倍さんが大きな一線を越えた形で集団的自衛権の事実上の実行に踏み出した」と独自の見解を披露した。