
金正恩氏が帰国早める、米朝会談物別れ影響か
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は2日午前(日本時間2日昼)、滞在していたベトナムの首都ハノイを離れ、帰国の途に就いた。
ベトナム政府系ニュースサイト「VNエクスプレス」などが伝えた。
2月末にハノイで行われた米朝首脳会談が物別れに終わったことから帰国を早めたとの観測が出ている。
正恩氏は2日午前、ベトナム建国の父ホー・チ・ミン主席の遺体が安置されている「ホー・チ・ミン廟(びょう)」を訪れ、献花した。
約10分後、車で現場を離れた。
北部ランソン省のドンダン駅へ向かい、そこから再び専用列車に乗り鉄路で中国から北朝鮮に戻るとみられる。
途中、北京に立ち寄り中国の習近平(シージンピン)国家主席と会談する可能性も指摘されている。
複数の米朝越関係筋によると2日に予定されていたベトナム政府要人と正恩氏の会談は、北朝鮮側の希望により前日の1日に変更になった。
帰国を早めるためだったという。
韓国の聯合ニュースが外交消息筋の話として伝えたところによると正恩氏は当初、2日午後にベトナムを離れる予定だったが、米朝首脳会談の結果に不満を示すため、予定を急に繰り上げたという。
コリア・レポート辺真一編集長が米朝首脳会談を解説した。
会談の結果は、金氏にとっては0点。トランプ氏は50点というところでしょうか。
金氏は、内政で苦戦続きのトランプ氏が自分の説得に応じると高をくくっていた。
若いが故に強気で押したのですがビジネスマンとして海千山千のトランプ氏が一枚上でした。
国の期待を背負って乗り込んだ金氏は何も得られず。
一方、同じく結果を出せなくてもトランプ氏は下手に妥協して弱気ぶりを叩かれることは避けた。
その意味でプラスマイナスが半々と言えると思います。
今後は、米国が協議の主導権を握ることになるでしょう。
金氏は核実験と弾道ミサイル実験の中断継続を約束しましたからトランプ氏は急ぐ必要がありません。
「鳴く(=泣く)まで待とうホトトギス」でいいんです。
一方、金氏は早く制裁解除をしてもらいたい。
北朝鮮には核再開発の“究極カード”しかなく、それを切るのは難しいでしょう。
☆
ここまで来ると核実験、ミサイル発射で脅しは効かなくなった...その内、崩壊するのが現実的となったか。
国内も会談失敗も直ぐ国民に知れ渡り経済封鎖が更に続けば、暴発の危険が高まる。