eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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3kV.160kW電動機用リアクトルの巻線直流抵抗をミリオームテスターで測定する。

2022年08月18日 | eつれづれ

 

 

リアクトルU-u1間の巻線直流抵抗値169.3ミリオーム。

U-(u1+u2)を銅線にて短絡してレアショート(層間短絡)想定。

109.8ミリオーム。

U-u2タップは65%、この接続でリアクトルを使用している。110.5ミリオームは0.1105ΩでテスターΩでは測定出来ない。

要求性能

  • 低抵抗測定 特に低抵抗化が進む大型巻線では10μΩ台での管理が必要とされます。
  • 環境温度補正 線材の抵抗値は温度によって変動する為、温度補正を行う必要があります。

  • 巻線抵抗値に規定値はありませんので、一般的にメーカにより異なるのが通常です。
  • 各コイルの周回長、コイル間のポールリードの引き回し方、口出しケーブル長さ等各相の差異がアンバランスに影響します。

         従って、各相間のアンバランスは、各メーカではそれぞれの基準で管理されています。高電圧機は型巻きコイルですので

         5%よりは小さい管理値と考えられます。

  • 巻線抵抗値と測定温度(コイル又は鉄心の温度)の両者を毎回記録され、前回と照合されることがよいと考えます。

リアクトルレアショート(層間短絡)想定してu1+u2端子を短絡、この場合は当然、誤差5%超過、使えなく過電流、焼損する。

もうスクラップしても良いだろう...

 

 


ご使用量のお知らせメール...2022年08月

2022年08月18日 | eつれづれ

太陽光発電のバックアップもあり、省エネに貢献したか?。

何れにしても再生可能エネルギー発電賦課金(再エネ賦課金)と燃料費調整単価(1kWhあたり)が、ほぼ同じ単価だ。

負担している多くの庶民には何も関係ない、何のメリットなのか訳判らない...バカな自然エネルギー発電促進制度だ。

既に太陽光発電、風力発電は自然破壊と騒がれている始末と多くのネット民からの声が!!。


別の例での巻線抵抗誤差判定エクセル。

2022年08月17日 | eつれづれ

二次タップ120-110 Vを短絡してレアショート(層間短絡)想定してΩ値を測定。

この場合の抵抗値は8.5Ω減少し、5%誤差を3倍以上超過、不合格判定となる。

電圧低いのでテスターΩでも、この程度は判断出来る。

トランスの『巻線抵抗(直流抵抗)』とは

トランス(変圧器)の巻線抵抗は、トランスの巻線である銅線の直流抵抗のことを指しています。

理想的なトランスには巻線抵抗はありませんが、実際のトランスには1次巻線と2次巻線にある程度の抵抗値(巻線抵抗)を持っています。

この巻線抵抗による抵抗損は銅損と呼ばれています。銅損PC

  • 1次巻線の巻線抵抗をR1[Ω]
  • 1次巻線に流れる電流の実効値をI1[A]
  • 2次巻線の巻線抵抗をR2[Ω]
  • 2次巻線に流れる電流の実効値をI2[A]

とすると、次式で表されます。

PC=R1I12+R2I22[W](1)

巻線抵抗は英語では「Winding Resistance」と書きます。

  • 1次巻線や2次巻線の漏れ抵抗、浮遊容量、鉄損抵抗などは省略しています。

トランスの『巻線抵抗(直流抵抗)』の測定方法

トランスの巻線抵抗(直流抵抗)を測定する際、インダクタンスの影響を受けないようにするために、直流で測定します。

1次側の巻線抵抗R1[Ω]は、1次巻線の両端に測定器(テスターやLCRメータ等)を接続し、抵抗値を測定します。

同様に、2次側の巻線抵抗R2[Ω]は、2次巻線の両端に測定器(テスターやLCRメータ等)を接続し、抵抗値を測定します。

巻線抵抗を測定する際、測定端子以外はすべて開放して測定します(測定器以外は何も接続しないということ)。

また、インダクタンスの影響を除去するために、測定器の値が一定になった後に表示値を読み取ります。

2端子法と4端子法

1次巻線や2次巻線の巻線抵抗の値が低い場合、4端子法で測定した方が良いです。

4端子法は、低い抵抗値を高精度に測定する方法です。

4端子法では、『測定器から出ているリード線の配線抵抗』などを無視し、測定対象の抵抗値のみを測定することができます。

ハンディミリオームテスターSK-3800も基本4端子法。

高圧気中負荷開閉器(VT内蔵PAS)例の場合、巻線誤差5%として、二次側より試験器電源をとりPAS試験する素人の場合

焼損、爆発、波及事故...レアショートは巻線抵抗値が250Ω以上、低下したら程なく過熱、焼損爆発、波及事故となる様だ。

くれぐれもPASのP1.P2の100Vより試験器電源はNGだ...ベテランとなると怖い物知らず、素早く試験しているバカもいるが!。

ミリオームテスターで測定するコイル抵抗のレアショート(層間短絡)は、メーカー規格値と比較しても5%誤差範囲内は限界があるだろう。

とりあえず高圧電動機銘板控えてメーカーの回答待ち。

 

 

 


高圧電動機スター結線例、巻線抵抗(直流抵抗)誤差判定計算エクセル。

2022年08月15日 | eつれづれ

ネットを参考にエクセルを作成。(計算ページの一部抜粋)

r UV巻線抵抗値を0.1580Ωから0.160Ωに増やしてみる。+0.002Ωは2ミリΩ。

判定は5%越えるのでNGとなる。

 

回転機の温度を75度と仮定するということは、その温度になる時が連続定格最大出力ということです。

それ以上の負荷をかけると温度上昇により巻線の絶縁が保てなくなり壊れます。
抵抗は温度と共に上がりますから、低温時の抵抗値で計算すると温度上昇にしたがって電流が下がり、定格に達しません。

したがって、定格内で最も抵抗値の高くなる「75度」で計算するのです。

スター結線は巻線抵抗は2r、デルタ結線では2/3rとなる。

巻線抵抗値はネットよりの参考数値で、今後、現物の高圧電動機銘板でメーカーに、Ω値を問い合わせしてみる。