

二次タップ120-110 Vを短絡してレアショート(層間短絡)想定してΩ値を測定。
この場合の抵抗値は8.5Ω減少し、5%誤差を3倍以上超過、不合格判定となる。
電圧低いのでテスターΩでも、この程度は判断出来る。
トランスの『巻線抵抗(直流抵抗)』とは
トランス(変圧器)の巻線抵抗は、トランスの巻線である銅線の直流抵抗のことを指しています。
理想的なトランスには巻線抵抗はありませんが、実際のトランスには1次巻線と2次巻線にある程度の抵抗値(巻線抵抗)を持っています。
この巻線抵抗による抵抗損は銅損と呼ばれています。銅損PCは
- 1次巻線の巻線抵抗をR1[Ω]
- 1次巻線に流れる電流の実効値をI1[A]
- 2次巻線の巻線抵抗をR2[Ω]
- 2次巻線に流れる電流の実効値をI2[A]
とすると、次式で表されます。
PC=R1I12+R2I22[W](1)
巻線抵抗は英語では「Winding Resistance」と書きます。
- 1次巻線や2次巻線の漏れ抵抗、浮遊容量、鉄損抵抗などは省略しています。
トランスの『巻線抵抗(直流抵抗)』の測定方法
トランスの巻線抵抗(直流抵抗)を測定する際、インダクタンスの影響を受けないようにするために、直流で測定します。
1次側の巻線抵抗R1[Ω]は、1次巻線の両端に測定器(テスターやLCRメータ等)を接続し、抵抗値を測定します。
同様に、2次側の巻線抵抗R2[Ω]は、2次巻線の両端に測定器(テスターやLCRメータ等)を接続し、抵抗値を測定します。
巻線抵抗を測定する際、測定端子以外はすべて開放して測定します(測定器以外は何も接続しないということ)。
また、インダクタンスの影響を除去するために、測定器の値が一定になった後に表示値を読み取ります。
2端子法と4端子法
1次巻線や2次巻線の巻線抵抗の値が低い場合、4端子法で測定した方が良いです。
4端子法は、低い抵抗値を高精度に測定する方法です。
4端子法では、『測定器から出ているリード線の配線抵抗』などを無視し、測定対象の抵抗値のみを測定することができます。
ハンディミリオームテスターSK-3800も基本4端子法。


高圧気中負荷開閉器(VT内蔵PAS)例の場合、巻線誤差5%として、二次側より試験器電源をとりPAS試験する素人の場合
焼損、爆発、波及事故...レアショートは巻線抵抗値が250Ω以上、低下したら程なく過熱、焼損爆発、波及事故となる様だ。
くれぐれもPASのP1.P2の100Vより試験器電源はNGだ...ベテランとなると怖い物知らず、素早く試験しているバカもいるが!。
☆
ミリオームテスターで測定するコイル抵抗のレアショート(層間短絡)は、メーカー規格値と比較しても5%誤差範囲内は限界があるだろう。
とりあえず高圧電動機銘板控えてメーカーの回答待ち。