最新鋭がすばらしい、効率がいいとマスコミの皆さんが喧伝されております。
工学的見地からするとちょっと待て、と気にかかるわけであります。
現代の航空機は、グラスコックピット化され、燃費が著しく向上しております。
その点はよろしいかと思います。
ただし、フライバイワイヤの場合
操縦桿(操縦輪)やラダーペダルの先には人工感覚がついており、
すべてコンピュータが介在しております。
ここでソフトウェアにバグがありやなしやと言う話がありますが、
論理学的に証明をはかると
「ソフトウェアにバグがないことは証明不能」になります。
つまり人工感覚の先には、「バグが存在する」コンピュータが制御する機体が
あるわけになります。
もしトラブルが起きたら「手動に切り替えれば」と考える方がおられるかもしれませんが、
「手動」は「マニュアルモードのコンピュータが制御」するのであって、
コンピュータが介在しないという意味ではありません。
現にマレーシア航空のB777-200ERがパース上空で乱高下したことがあります。
一番の大敵は過信だと思われます。
やはり、
・国内
・近距離国際線
・緊急着陸先が比較的多い欧州線(シベリア上空を通るため軍民併せて緊急着陸できる空港がある)
・北米線(ダイバートするにも限られる、洋上であるため)
の順で徐々に実績を積んでバグ吸収曲線が十分終息したと思われてから、
長距離、洋上航路に投入していくのが筋であろうかと思われます。
昨今、航空会社の経営に打撃を与える地政学的リスクが多発し、
新聞テレビでは「効率の良い最新鋭機」をと言われておりますが、
安全に関する感覚が麻痺したときに事故が起こるものと思われます。
今一度一番守るべきものは何かを考えたいものです。
日本の製造業の品質管理にも通じるものがあると思います。