A350-1000

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悪貨は良貨を駆逐する

2011-06-25 | 雑感
悪貨は良貨を駆逐する。
実際によく見かける光景です。

とあるシステムにおいて、一貫したポリシーがあったとき、
そのシステムの中で一番悪質なポリシーを持つところが
そのシステム全体のポリシーになります。

たとえば警備体制を考えた場合、
万全の体制をとったとして、
一部にもれや想定外の内容があると
その警備全体の質が落ちます。

悪貨は良貨を駆逐する。
端的な言葉だと思われます。


BA 777のロンドン ヒースローでの事故

2011-06-21 | 航空機
ご記憶に新しいロンドン ヒースローでの
ブリティッシュ エアウェイズのBoeing777-200ERの事故です。

墜落とは称されておりませんが、
航空事故です。

http://aviation-safety.net/database/record.php?id=20080117-0

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%BA38%E4%BE%BF%E4%BA%8B%E6%95%85

本来「確率論的にはあり得ない」とされていた
現代双発機の推力喪失。

燃料中の水分が氷結しとありますが、
元々ケロシン(ジェット燃料)は「水分を可能な限り除去」したものです。

ガスタービンエンジン(通称ジェットエンジンはその一種)はその特性から
自動車などで利用されるレシプロエンジン(ピストンを利用するもの)に比較して
非常に使える燃料の範囲が広くなっています。

ケロシン自体、きわめて灯油に近いものですが、
高度な精製を行っています。

ここで、
灯油に近いものをベースにしているのは
精製の元になる燃料の単価が安いことに由来します。


さて、本題に戻ります。

精製されたはずの燃料が氷結して
燃料供給に行き詰まったわけです。

「元々考えられていたプロセスとは全く異なるプロセスで事故は発生しています」

よって、設計当初に考えられた事故の発生確率は、
机上のものだったと言うことが分かります。


もはや天文学的数字の世界の話になりますが、
事前の想定はたやすく越えられてしまいます。


辻井伸行さんからのフォトブック

2011-06-19 | 雑感
フジフィルムのCMで、
辻井伸行さんからフォトブックを贈るというものがありました。

もちろん送り先は佐渡裕さん。

このCMほど難しいものはないかも知れません。
何しろ辻井さんは全盲。
その辻井さんがフォトブックを手にして喜んでいます。

CMで気に入っているひとつです。


NTSB

2011-06-12 | 航空機
アメリカ国家運輸安全委員会。
言わずと知れたNTSB。

FAAからも独立し、
運輸関連の事故を大統領直轄組織として全権を持って、
軍・警察を率いて事故の原因調査にあたります。

日本は腹切りの文化があり、
お白洲に出て申し開きせよとやるのが文化ですが、
こと原子力についてはNTSBを焼き直して、
再発防止に努めることが必要と思われます。

経産省の視点は近視が激しいようです。


ハリケーン対策だった

2011-06-11 | 雑感
やはり当初の設計思想に難があったようです。
福島第一原発。

まだこれは序章だと思われます。
人間の思考回路のどこに問題があったのか、
マネージメント体制にどのような問題があったのか。

徹底的に洗っていただきたいと思います。

話によると原子力系の第三者機関の設置について
経済産業省が骨抜きにしようとしたとあります。

省益あって国益なしの典型と思われます。


http://www.asahi.com/national/update/0611/TKY201106110146.html