阿波池田「禿頭」の酔っ払って候(元福寿司2代目)

ブログ開始9年目、75歳になった。家族、師、友にブログ通じ少しでも恩返しが出来れば幸いなり。

3.11 遺体安置場で寝ずの番をされた市役所の課長さん(お寺の副住職でもある)の話

2016年03月16日 23時44分43秒 | 日記
課長さんは、警察から 遺体安置場になっている体育館にどなたか泊まり込んでほしいと依頼されます、

理由は

遺体から、金歯を盗んだり、指輪のある指を切り取る者がいるから、監視の人をおいてほしいとのことです。

課長さんはお坊さんでもあるので、泊まり込まれます、200ほどのご遺体と一緒に夜中いると

人の気配を感じたそうです、盗人の気配ではなく苦悶の表情の方々の気配だそうです、昼間家に帰って

寝ようとするとその方々が現れるそうです、ですから寝れなかったとおっしゃていました。

部下の方は、お坊さんだから現れるのではというのですが、ご本人はそうではないような

言い方をされていました、そして、やはりお葬式は儀式ですが、残った者のこころの整理に

必要だと痛感されたようです。

葬式仏教、それも必要なんだとおっしゃていました、あらためて納得した次第です。

追伸

映画 題名は忘れましたが、西田敏行さん主演で、遺体安置場の担当者の映画とおもいます、

体育館に日蓮宗の僧侶が来られます、そして読経をされます、今までそれぞれの仕事をされて

いた方全員が仕事をやめ、合掌されます、生きているもの残った者が出来ることは

これであり、それが残った者のこころを癒されるのですね。
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