こちらに帰ってきて、まず、荷ほどきに、丸2日くらいかかった。
それから、台所やトイレや、冷蔵庫や、汚れた箇所の掃除、部屋の掃除、ベッドのシーツを替えたり、洗濯をしたり、もう疲れ切ることこの上なかった。
それに、庭はジャングルのように雑草が生い茂っていた。
夫は雑草を刈り取ると怒るので、かなり残しておいたが、あまりの伸び放題の庭に、
マーガレットは絶対に切らないように気を付けるからと言って、少しだけ草を刈り取ったり、
手で抜いたりした。
お陰で、少しだけすっきりした庭になった。
秋に植えて行った菖蒲(アイリス)の花も満開になってきた。
とても綺麗だ。最初は雑草が邪魔をして見えなかったけど。
ベンチの上には、向いの家のYobどもが、投げてきた木で埋まっている。
こちらの花も、秋に植えて行った。
ちょっとしたことで切れる夫。
庭のことや、私物に触れただけで逆鱗が走るので、何も言えやしないし出来やしない。
良かれと思ってしたことも、逆鱗に触れるので。
一人で過ごした日本での生活が懐かしくなる。
毎日、朝と晩に、好きなだけお風呂に入って、好きなものを作ったり買ってきたり、外食したりした日々。お風呂場も湯舟も小さくて、直ぐにお湯張りもできて、直ぐにお風呂も沸くので、エコノミーだった。
こちらでは、シャワーを浴びるのも気を遣う。5分もシャワーを使ったら、まだ寒いけど、出てくる。あまり長くシャワーを使うとガス代も上がるだろうからと気にしてしまう。
髪も、5日に1回しか洗わない。ヘアマニキュアも取れてしまうからと言う理由もあるけど。
私は夜は寒いので、髪を洗う時は朝に洗う。1日に、2回もシャワーを使ってと夫に嫌味を言われるけど。
全く髪の毛も自由に洗えないなんて、嫌になってしまう。
夫は3日に1回しかシャワーを使わない。
ガス代と水道代を節約するためだ。そのせいか、汗臭い匂いもする。
私がいない間、ヒーターも一度も使わなかったと言う。
寒い時でも、ラジエーターを入れず、いかに節約できたかを自慢げに話す。
洗濯も殆どした様子がなく、洗剤も余分に買っておいたのだけど、殆ど減っていなかった。
トイレットペーパーも、いつも帰って来た時、殆ど無いので余分に買っておいたけど、殆ど減っていなかった。シャワーでお尻を洗っているようだ。
こちらでは、ウォシュレットがないから。私は、こちらでは、ウォシュレットの代わりになる手動式のものを使ってお尻を洗っている。
私がエネルギーの無駄遣いしているみたいに、いつも批判する。
なので、ここにいる時は、洗濯をするにも気を遣う。
ガス代はすでに、最低でも20%、出すように言い渡されている。
お湯で洗いものをするにも、ちょっと出しっぱなしにするだけで怒られる。
ガス代、水道代が値上がりしたのは、わかるけど。
こういう風に気を遣うだけでも、疲れが増す。
一人だと、自分なりに節約できるけど、人に命令されるのは、しんどい。
会社の怖い上司に仕えてるみたいだ。
毎日が楽しくない。
仕事が出来るのは有難いけど、こんな風に気を遣って暮らすのは本当にしんどい。
もともとケチな夫なのは知っているし、家事もいろいろ手伝ってくれるのは有難いけど。
仕事が殆どないので、家にいて、私のやってることにケチをつけられるのは、やはりしんどい。
仕事に行ってくれてたら、それだけ稼ぎもあるし、余裕も出来て、文句を言う数も少なくなるのに。
おまけに、向いのガラの悪い一家、悪ガキどもの騒音には、悩まされるし。
毎日のように、夫はイーストボーンホームと戦っているし。
イーストボーンホームは、やっていない仕事をやったことにして、請求してくるので、もう何年も何年も戦い続けている。
家のフリーホルダーになるにも、難しいらしい。いろいろな書類手続きの他、かなりのお金が要るらしいし、Solicitor(司法書士)も雇わなければいけないみたいだし。
こちらで、生活するのも、なかなか厳しいものがある。
そして、そのたびに、私の懐からも、いくらか出費しないといけない羽目になるし。
どちらにせよ、イーストボーンホームには、かなりお金をだまし取られているみたいだ。
近所の人々は、殆ど抗議しない。でも、ほとほと、イーストボーンホームとの闘いに疲れた人々は引っ越していく。家を売り払って。
残っている人々は、カウンシルフラットととしてイーストボーンホームから無料で住まわせてもらっている人々が多い。その中にはドラッグディーラーみたいな輩もいるし。
ここは、貧乏な人々の住宅だったが、そんな住宅も最近では、引っ越してくる人は、かなりの稼ぎがないと、入居できなくなってきてしまった。
以前、階下に住んでいたジョージは、600ポンドの家賃だったけど今は、900ポンドもするんだもの。
イーストボーンの家賃は、目ん玉が飛び出すくらい高くなってきた。今や600ポンド以下でフラットは、借りれないらしい。
昨年、階下に引っ越してきた人は、同じ間取りで、月に900ポンド(15万円ほど)支払っている。1LDKの部屋で。
日本に暮らすのも大変だけど、そして、地震の心配もあるけど、将来は、やはり、日本に帰る方が暮らしやすいのかなと思ったりもする。
どっちみち、いつかは、仕事は出来なくなるだろうし。
年金も殆どないし、暮らしていけるかな?
75歳くらいまでは、何とか仕事できるかな?
それでも、1年に1回、イギリスと日本、行ったり来たりの生活は大変だ。
お金があって、ビジネスクラスの飛行機にでも乗れたら、かなり楽だろうけど。
今夜は、カレーライスとサラダ、サラダはドレッシングを作るのが面倒で、マヨネーズにした。
美味しかった。やっぱりカレーは自分で作るのが美味しい。
最近は、もう夜の9時半も過ぎると、もう、寝ることしか考え及ばない。
疲れて疲れて、仕方ない。やっぱり年には勝てない。
疲れ方が半端ない。
私の叔父は長年、海外赴任を続けてきたが、ある時、奥さんを連れてジンバブエまで行き、日本に帰ってきて、珍しくうちの母に叔父の奥さんから電話があり、その翌日、叔父の奥さんは突然、亡くなった。
ある日、私もそうなってしまうかもしれないな、とふと思ったりする。
長旅は、やはり、心身に大きな負担をかけてしまうと思う。
若い時なら平気だけど、だんだん年とってくるとね。
それはそれで、いいのかもしれない。
ピンピンコロリで、ある日、突然、死ぬのも悪くないかも?
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