なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

なんと足付き碁盤でした

2007-04-10 00:32:35 | Weblog
 今日は昼頃から雨模様です。
 そういう日は「晴耕雨読」ではないけれど(全然違うけれど)外食に出る人が少なくて、業者配達の弁当か事務所の向かいにあるセブンイレブンが多い。
 そして昼食を早々に済ませたFさんからK次長に「どうですか?」と声がかかる。
  主語述語目的語など無くても、意味はただ一つ・・・「打ちましょう」だ
 ここでKさんから私に話が振られた
  FさんとKさんは前に何度も打っているらしいから、暗号めいた合図で分かるけれど、私みたいな初参加が自分からは言いにくいもの
 そういう配慮からかKさんが「今日は○○さんと打ってみてください」ときっかけを作ってくれました。
 
 会場は1階の畳の部屋=男子休憩室
  ここはTVがあって、畳で寝そべりながら見られるし、やわらかそうなソファもある。
 要するに仕事柄、何かあったら宿直室・仮眠室に早変わりするのだろう
  2階の事務室脇のロビーみたいなところを想像していたので、前を行くFさんがドンドン階段を下りていくので少し驚いた。
 マア、外部のお客もあることだし、いくら休み時間の遊びでも外見が良くないかも知れないので、この部屋の方が無難には違いない。
 それに、勝負が白熱して休み時間をオーバーしてしまっても、その部屋なら少々は大目に見てもらえそうです。
  やる前からそれを見抜くなんぞは私も鋭いが・・・結構セコイ。
 さて、休憩室の畳に上がると、脇の方に道具が置いてあった。
  これは新品!、今日が使い始めのようです。
 碁盤は、事務所用?=会社の昼休み用だから立派なものではないが、足付き版だった。
 とは言っても2寸盤程度だから、この手のものでは最も安いだろうけれど、想像では折りたたみ盤でコタツの上で打つくらいを考えていたからやや驚きました。
  石も良いものではないし、碁笥も無くボール紙の箱碁笥だけれど、ともかく新品で汚れが無い。
 ビニール袋を破って使いはじめです。
  どうやら注文していた品物が今日届いたのだそうです。
   話で「もう一面」届くというから2面並べて打つこともありそう。

さてFさんは4つ置こうとする
 それは一寸困る・・・初対局だから・・・たくさん置かせて白が一方的にやられたりしたら様にならない・・・「マア三つでやってみて様子で決めましょう」と提案。
  Fさんからは「時間がかかって打ち終わらなかったらどうしよう」との話があったけれど・・・それは
 「マア、無勝負で良いでしょう?」ということにした。
  無理に終わらぬも良いではないか、打掛にしておいて、後で勝負をつけるということも別段しなくても良いと思うのです。

 打ち始めて
  Fさんはなかなかやる・・・○段というのは多少辛いかも、向う3子では厳しいか?
 さりとて、勝負に拘ったかく乱戦法など取ればきっと簡単に打ち破られて、寧ろ軽蔑されかねない・・・そのような相手と見受けられる。
 だから、こちらも3子のハンデを克服するにしても、ジックリといってホンの僅かな隙間を探すしかなさそうです・・・
  ここで気がついたことがある・・・それなりに強いはずだ
 Fさんは職場の昼休み碁で、私なんぞ新参相手になんと正座を通している。
  確かに私が3つ置かせてはいるのだけれど・・・
 「すみません、私だけ膝を崩していて。どうぞ楽な姿勢で打ってください」と言ったのだけれど、最後まで姿勢は変わらなかった。
 こういうのも足付き碁盤効果なのかもしれませんが、職場碁で正座されてはこちらもいい加減なことは出来ないと、今更ながら腹をくくる。
  職場碁で喫煙室などのの折りたたみ盤ではこうはならないだろうな
 
 碁は予想通り終局まで行かなかった
  私は白優勢と考えていたのですが、FさんはFさんで互角か黒優勢と考えていた。
 途中から観戦していたKさんの感想はは白優勢・・・その理由は「白が黒の大石をダメ空きで大きく取っている」だったが、これにはFさんが反対意見。
 黒も振り替わりで白を取っている・・・だった。
   もしそうなら(振り替わりみたいに白の一団が取られているなら)確かに黒が厚いに違いない。
  FさんはKさんに3子置かせるとか・・・碁盤が広く見えている・・・しかし
 この一局を途中で終わった局面は黒の2つの大石が絡み攻めにあっていてどちらかを凌ぐと片方が苦しくなる形。
 しかも黒が取っていると思っている白石には実はシノギが隠されている。
  白先手ならば、セキに持ち込む手があるのです・・・ということは「振り替わり」では無いのです。
 局後その説明をして・・・やや上手としての格好がついたかも。
  そのおかげで午後の仕事は5分遅刻
   誰も細かいこと言わないので助かった・・・何気なく5分残業することにします。
  さて、また声がかかるだろうか