なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

半目勝負ではあったけれど

2007-11-24 16:52:00 | Weblog
 前の晩珍しく早く眠ってしまったので、その分早く目が醒めました。
 夕べ11時には寝ているはずですから朝4時なら5,6時間は睡眠をとっているから、私みたいな老人としては充分に近い睡眠時間だし、連休の真ん中でさして疲れてもいないし、翌日にこれといった予定も無いのだから気楽・・・昔なら朝刊を取りに行くところですが季節柄寒いし生来の怠け者なので、ベッドから手を伸ばしてパソコンのボタンです。
 さて、いつものネットに入ると・・・流石に対局中は少ないのですが、対局待ちの人がいました!
  この時間に待ってくれていた人がいる。
 マア私を待っていたということでは無いでしょうが、嬉しいことです。
  この時間にここにいると言う事は、彼も私と同じような世代という気がします。
 彼とは(仮にOさんとして置きます)過去かなり打っている筈です。
 私の一番多く打っているMさんの次ぐらいに多いはずで、過去3年くらいで多分30局は打っていると思う(月に1局くらい)。
 こういう対局数は碁会所などではそれほど珍しく無いとは思うけれど、ネットでは意外と特定の人とたくさん打つことはそうは無いのではないだろうか?
 それだけに相手の得意パターンというか、やってきそうなことをなんとなく感じると言うことはある(当然観戦でも拝見しているし)
  Oさんの場合は最近勢力を重視した序盤の打ち方のように感じている
 例えば相手の星に小ケイマでかかり、上ツケにハネると切り違えて、切った石を捨石にして隅も確保しながら背中に壁を作ってくる・・・解っていても厄介な戦法です。
 私が地取り路線なのでその対策でもあるのでしょうね。
  さて今日はどんな立ち上がりになるのかと楽しみでした。
 手合いはその都度の点数差なのですが、概ね互い先のはずがこの時はOさんの先でコミ黒から半目!
 これは白としてはヤヤ厳しいかも(もっと下さい!)。

 序盤はOさんの趣向と言うか、いつもはやらない布石だったようです。
  イヤ特に珍しいわけでは無いのですがOさんとしてはめずらしい・・・
 黒は星と小目の組み合わせですから、中国流かと思っていると5手目は白の星にかかってきた(これは小林流では無いかかり)。
 Oさんの気分で、いつもと変えてきたのかも知れない。
  さて布石の嗜好とは別に(本当は関連があるのでしょうが)「得意な流れ」みたいなものがあるでしょう?
 私の場合は「得意」といったら言い過ぎでしょうが、「自分らしい」と言うか「気持ちよく打てる」と言うか・・・そう感じる流れがある。
  1局の碁がストーリーとしたら、その物語展開と言うか
 早い時期に相手がミスとかしてくれて、最初から最後まで押し捲ってしまうことが出来ればそれは言う事は無いけれど、それは初めに相手のミスが無くては出来ないことですし、これを得意パターンとは言えませんね。
 私は地が好きですから、ともかく稼いで・且つ相手の模様の中で仕事をするのが好き。
 ですから攻められるのはいつものことで、逆に攻められながら仕事をするのが好き
  つまり攻められながら、相手の弱点を狙うとか・・・攻めている方が戦線が延びきるとか。
 攻められながらギリギリで凌ぐことに快感!?
  悪趣味かも知れませんが、でもかなりの爽快感はあるのです。
 
 ところでこのOさんとの対局もそういう展開に近かった
  但しこの碁はOさんも結構地を稼いでいて3隅を地にしている・・・これは私の得意技?封じかも。
  しかも私の大石を攻めて、私はコウで辛くも凌いだけれど代償に白石2子とダメで合計9目相当の損をした。
 直後にOさんの勘違いか、後手とはいえ6目分取り返したので形勢不明と思われる。
 最後に思わぬところに1目出来て・・・白半目勝ち
  何だか申し訳ないような勝ち方です。
 ですから急いで退室し、いつものように棋譜倉庫から棋譜を取り出して・・・並べると、確かに黒には白に1目作らせない手はある、しかし黒もこの間に半コウをつないでいるから見合いみたいなものだと言うこともわかりました。
  半目のコウと言うのは計算上のことで、この時期になるとやはり1目の価値でしょう
   結果としてははどちらに転んでも半目だったようです。
 半目勝負ではあったけれど、細部にまで注意が行き届いてキメの細かな碁とは言えないところが素人の哀しさ。
  相変わらずの結果オーライみたいな「結果半目」です
 さて自主研究?が終わって対局室一覧表を出すと,Oさんと私の対局室に”灯りがついている”。
 Oさんは先に退室しているし・・・観戦者が二人居残っているようです。
  マア、この碁を並べ直しているのではないでしょうね、きっと。
    朝5時ですからね