赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

SDGsは国連主導の詐欺 コラム(496)

2022-12-17 00:00:00 | 政治見解



コラム(496):SDGsは国連主導の詐欺
 

仁藤夢乃氏が主宰するColaboなどのフェミニズムの団体が日本政府や行政に食い込んで税金をたかっているように、世界の様々な団体組織が、大向こうを唸らせるすごいイデオロギーを発して国際社会全体を巻き込んで有無を言わせず彼らの思い通りにことを進めようとします。

かつてのそれは共産主義という政治的イデオロギーでしたが、スターリン、毛沢東による大虐殺で影響力を失い、いまではそのイデオロギストたちが環境保全主義者に転向して、そのイデオロギーのもとに世界を支配していこうという動きがみられます。それがSDGs(Sustainable Development Goals)で「持続可能な開発目標」と訳される存在です。

その内容は、2030年までを期限とする世界共通の17の目標により、貧困や飢餓や暴力を撲滅し、地球環境を壊さずに経済を持続可能な形で発展させ、人権が守られている世界を実現することを目指すというものです。

① あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
② 飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
③ あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
④ すべての人々への包括的かつ公平な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。
⑤ ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行う。
⑥ すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
⑦ すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な現代的エネルギーへのアクセスを確保する。
⑧ 包括的かつ持続可能な経済成長、およびすべての人々の完全かつ生産的な雇用と適切な雇用を促進する。
⑨ レジリエントなインフラ構築、包括的かつ持続可能な産業化の促進、およびイノベーションの拡大を図る。
⑩ 各国内および各国間の不平等を是正する。
⑪ 包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間居住を実現する。
⑫ 持続可能な生産消費形態を確保する。
⑬ 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
⑭ 持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用する。
⑮ 陸域生態系の保護・回復・持続可能な利用の促進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・防止及び生物多様性の損失の阻止を促進する。
⑯持続可能な開発のための平和で包括的な社会の促進、すべての人々への司法へのアクセス提供、およびあらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包括的な制度の構築を図る。
⑰ 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。


2015年9月の国連で全会一致で採択されたこの文言、SDGsを標榜しない企業や組織は肩身が狭くなって、日本の大手企業のHPには「わが社のSDGsは」との記述をのせるようにまでなりました。

しかし、今年の1月、イスラム研究家の飯山陽女史が「SDGs言うやつみんなカネ目当て」という川柳を投稿した途端、流れが変わってきたようです。飯山女史の言う通り、このSDGsを提唱者する人たちの本音は、理想の状態にかこつけて金儲けを狙っているとしか言いようがないのです。

エネルギーをクリーンに、飢餓をゼロに、質の高い教育をみんなに、・・・。これらの目標の裏には、巨大な利権とそれを使って金儲けを目論む、きな臭い動きが数多くあるのです。

たとえば「エネルギーをクリーンに」にはこんな大嘘があるとの情報があります。

SDGsの目標の一つである「エネルギーをクリーンに」との目標を掲げて、「太陽光発電」が世界的に推進されています。日本でも、「2050年までに東京のCO2排出を実質ゼロにする」と高らかに宣言した小池百合子東京都知事が、一戸建てやマンションなどの新築住宅を対象に、住宅メーカーに太陽光パネル設置を義務付けようとしています。

これは東京だけの動きではありません。国は私たちの税金を補助金にして太陽光パネル設置を推進。2018年以降日本各地で設置は右肩上がりに増加し、ついに太陽光発電の導入量で日本は世界ランキング3位まで上がりました。(一般社団法人 太陽光発電協会調べ)

素晴らしい!日本はなんてエコ大国なんだ!と思われるかもしれませんが、実は“ヤバい産業廃棄物”を押し付けられていただけだというのです。

太陽光パネルの寿命は20〜30年。寿命が来たパネルは発電効率が悪く、新しいパネルへの入れ替えが必要になります。太陽光パネルには鉛、カドミウム、セレンなど有害物質が含まれているため、産業廃棄物として埋め立てるしかありません。2030年代半ば以降、寿命を迎えるパネルが大量に出ると予想されており、環境省は、2040年ごろには年間80万トンもの使用済み太陽光パネルが排出されると試算しています。

もし使用済みの太陽光パネルが大量に放置され続けたら…。有害物質が水に溶け出し、私たちの体に入ってくるかもしれません。有害物質のカドミウムは、日本4大公害の1つ、イタイイタイ病の原因になったもので、寝たきりになり、寝返りを打ったり笑ったりするだけで骨折。引き裂かれるような激しい痛みに襲われ死に至る。そんな恐ろしい公害が再発するかもしれません…。

しかもさらに酷いのは、“太陽光パネルの8割は中国産”という事実。1枚約10万円、一般的な家庭にはおよそ10枚設置で100万円…。新築で1軒屋を建てようとすると、業者から「補助金があるので無料でお付けしますよ!」と明るく誘いがあるようですが、設置するためのお金には、もちろん私たちの血税が使われています。

つまり日本で太陽光パネルの設置が増えると私たちが収めた税金で太陽光パネルが大量購入され、どんどん中国にカネが流れる仕組みになっているのです…。果たして、SDGsの名のもとに進められている政策は、「人類の明るい未来」をもたらすのでしょうか…?


【続く】


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