赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

アメリカの情報はシンクタンクに限る

2024-02-17 00:00:00 | 政治見解



アメリカの情報はシンクタンクに限る :240217情報


三日間にわたり、「日本人が知らない米メディアの実態」をお届けしましたが、情報の正確性と速さを重視するのなら、シンクタンクとその研究者から情報をもらうのが一番いいのではないかというお話をお伝えします。

なぜなら、アカデミズム=大学が真実を探求する役割で、ジャーナリズム=発信者が、即時性を持った情報発信を役割としているのなら(意図した捏造が多いですが)、良い所取りをできるのが、シンクタンクではないかと思えるからです。

今回はハドソン研究所の長尾賢氏にご登場いただき、シンクタンクの意義について語っていただきます。




まず一般的に我々が触れる情報源とは、
1,TVニュース,新聞の発信
2,シンクタンクからの発信
3,大学からの発信
の3つです。

1のTVや新聞などはわかりやすいですよね。ただ、2のシンクタンクと、3の大学からの発信というのがいまいち詳細と違いが分かりづらいところでだと思います。そもそも、「シンクタンクって何だ?」という方もいらっしゃるでしょう。

ざっくりと言えば、どちらも「研究・調査をしているところ」と考えてくださって大丈夫です。

特に、シンクタンクで有名なのはアメリカで、保守系のものをあげていくと、
フーヴァー研究所
ヘリテージ財団
ハドソン研究所
と言った機関があげられます。

あなたも一部、聞いたことがあるかもしれません。

しかし、細かく言えば、そもそもシンクタンクと大学は違います。シンクタンクというのは、メディアと大学の中間だと思って良いでしょう。

メディアの人は時事的なニュースを正確に伝えることが重要であり、適時性がすごく大事です。みんなが知りたいと思っているところを、すぐに生情報として提供します。そのため、情報の正確性というのはあまり高いとは言えません。

一方でアカデミックな世界というのは、適時性はあまり求められず、それよりも正確で深い研究を求めるのです。正確性を徹底的に追求すると、ものすごく掘り下げることになるので、過去のものになります。

昔の何年代に、アメリカと中国の交渉においてはこのような事がありました。今まではこういう研究でこのように言われていましたけど、新しく機密解除された文書でよく読んでみたら、実はこういう内容だったという論文を書くのです。要するに、情報の速さというのを犠牲にしているわけです。

実際、わたしたち一般人がようやくその話に触れられるのも、学術界で論文が発表されてから数年後や数十年後といったこともザラです。何十年も前の話を実はこっちが正確だったと知って今更どうなるのかと思う人も多いわけです。

鎌倉幕府の成立が、実は鎌倉幕府の成立年は1192年じゃなくて、1185年でした。みたいなお話ですね。だけど、真実を探求して、研究するのがアカデミックであり大学研究の役割だということです。

シンクタンクというのはその大学とTV新聞との中間くらいです。つまり、アカデミックでありつつも、ある程度の適時性がないといけません。

例えば、政策として今の情勢はこうなっているけど、これからどのようにしないといけない…

そんな提言をする時に、ただ単に事実関係だけではなく、できるだけ深く掘らないといけないのです。背景となる情勢はどうなのかということを、ある程度調査をして、遅れずに出さないといけません。

だから、シンクタンクの役割というのは、ちょうど中間的なところにあるのです。

私もシンクタンクに働いている人間として、時事的かつ研究の知識に基づいたものを外に出して説明するという役割があります。だからこそ、色々なところで喋っているのです。だから、メディアのコメンテーターは取材をしている人より、もっと詳しく説明しないといけません。




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