赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

都知事選挙 問われる自民党の敗戦処理 current topics(173)

2016-08-01 11:56:26 | 政治見解



current topics(173):都知事選挙 問われる自民党の敗戦処理


都政を牛耳る自民党都連とボスである内田氏は、その暗部が次々に暴かれることとなります。

しかし、内田氏一人の問題ではなく、都議の野村有信氏など、
党内には利権を専らとする存在が多数あり、この人たち全ての行状を明らかにしなければ、
都連の体質を改善することが出来ません。


また、都連の問題は、東京選出の国会議員の問題にも波及します。

国会議員は自民党公認をもらうために都連幹部に頭を下げなければなりません。
石原伸晃氏も、都連幹部に頭が上がらないのです。

その上、国会議員が都連幹部から利権の一部を享受している現実があります。

石原伸晃氏は小池氏当選後に「今でも増田さんが都知事にふさわしい」と発言しました。
また、都連幹部の下村博文氏は
「小池さんは都連に出した推薦願を自ら取り下げて勝手に立候補したんです」と発言しています。

彼らは、真剣に都民に寄り添う気持ちはなく、党組織や都連幹部の意向に隷属しているだけなのです。

小池氏に大敗を喫した本当の理由が理解できないのです。


投票日の前日、安倍総理は増田氏への応援要請を断り、
おおさか維新の橋下氏、松井氏らと3時間近く懇談しました。

憲法改正の話と報道されていますが、
それだけでなく、自民党の体質問題についての話があったようです。

橋下氏は、全国の自治体に蔓延している自民党の悪しき体質を厳しく指摘したようです。


自民党は安倍総裁の人気と力量によって支えられていると言っても過言ではありません。

自民党議員自体が国民から支持されているわけではありません。
勘違いをして政権の上に胡坐をかいてはいけないのです。

謙虚に己を見つめ、不正を排する組織に生まれ変わらなければ将来の展望はありません。


都知事選の結果を受け、敗戦処理に臨む精神態度が、
これからの自民党の未来を決定する大きな分岐点であることは間違いありません。

筆者は引き続き今後の動向を注意深く観察し、必要に応じ提言をしていきたいと思います。




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