赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

②イスラエルとハマス――第三次世界大戦の可能性??? 

2023-10-19 00:00:00 | 政治見解



②イスラエルとハマス――第三次世界大戦の可能性??? 
:231019の1情報


昨日からの続きです。激動の中東情勢について、国際政治学者の解説です。)


この話題は非常に危険なことです。エスカレートしていくと、どういうことになるのか分かりません。今のところ、ハマスとイスラエルがやっていて、ガザ地域にイスラエル軍がこれから地上侵攻します。既に死者は両方で2000人を超えているということです。(10月11日の収録時点)

これはおそらくある程度のところで、イスラエルはある部分を占領して引き上げるでしょう。最終的に200万人の地域を全てコントロールすることはできませんから、イスラエル軍を引き上げると思います。

以前からガザ地域を占領していたのですが、あまりにも手間がかかると言いますが人的被害も出るし、イスラエル軍に対するテロも出るという非効率的ということでガザから一旦は引き上げています。

これは皆さんに覚えていてほしいことですが、イスラエルは国家としてハマスに対して強い立場にあるのです。

しかし、かつて占領していたガザ地域を1回明け渡して出ていっており、占領の継続はしていません。それでイスラエルとしては和平の条件を示したわけです。

自分たちから善意を示して引いていったけど、そこから出てきたハマスというテロ組織が今回のように20分間で5000発も撃ってきました。そしてテロリストが国内に入ってきて、既に民間人が何百人も殺されています。そういうことになったら、戦う選択肢しかないでしょう。

かつてはイスラエルが占領していたシナイ半島もエジプトに返還して、エジプトと和平をしました。イスラエルとすれば占領していた土地を返すという最大限の妥協をそこでしているわけです。

今回も自分たちの方から平和への姿勢を見せたのですが、それによって良い結果が出ていません。確かにエジプトは国交正常化ができましたけど、海に面している大事なガザ地域に対して自分たちが善意を示したのに、ハマスのような組織が出てきてしまいました。

イスラエルからすれば非常に残念なことですが、日本のマスコミはイスラエルを一方的に攻撃することが多いけど、イスラエルは国家として安全を保障しないといけないし、テロリストと戦わないといけません。だけど十分に妥協してきた国でもあり、善意を示してきた国でもあるということも忘れてはいけないと思います。

これが第3次世界大戦として、エスカレーションする危険性があります。

イスラエルのことをアメリカは支持しており、共和党も民主党も超党派的に支援しているところです。日本もヨーロッパもNATOもイスラエル支持ということでまとまっています。

一方でハマスはパレスチナ運動、あるいはパレスチナ人の一部です。しかし、ハマスとイスラエルが喧嘩しているだけではなく、その背後にハマスを応援しているイランがいます。イランがパレスチナを応援していて、その背後にはロシアもいるのです。

現在、ロシアとイランは反米で仲良くなっています。そうすると最終的にはアメリカとロシアの第3次世界対戦「World War Ⅲ」になってしまう危険性が常にはらんでいるということです。また、戦争をエスカレーションさせた人たちがいるという現状があります。これがどういうことなのかということは、改めて説明いたします。


(続きは午前10時)




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