プーチンの死を待ち望むロシア国民:230917情報
ソ連の崩壊を目撃し、ながらくロシアに滞在していた国際関係アナリストから「ロシア国民が考えていること」という題でお話いただきました。そこには、ロシア人から聞いた生の声、プーチンに対するロシア人の本音があります。特別に許可を頂いて転載いたします。
先日、知人のAさんから興味深い話を聞きました。
日本在住ロシア人Aさんは、モスクワ在住ロシア人BさんにWhatsAppでビデオ電話したそうです。Aさん、Bさん共に30代の女性です。Bさんは、ロシアの現状にだいぶナーバスになっていました。それをなぐさめようとしたAさんの発言が、実に興味深いものでした。
Aさんは、「(クレムリンのインサイダー情報を暴露している)ソロヴェイ教授によると、プーチンは、自分ではズボンもはけない状態で、【年内に死ぬ可能性が高い】そうよ。だから、元気出して!」と励ましました。Aさんは、「大統領が近い将来死ぬのが希望だ」というのです。
それを聞いたBさんの反応が、また実に興味深いものでした。「私はもう、そんなに【 楽観的 】にはなれないわ。プーチンは、元気にエルドアンと会ってたし、今度は金正恩と会うそうよ。」
AさんとBさんは、「おかしな会話をしている」とは考えていないでしょう。しかし、私は、「実に興味深い」と思いました。
Aさんは、「プーチンはもうすぐ死ぬみたいだから元気出して!」といった。Aさんにとって唯一の希望は、「プーチンが早く死ぬこと」なのです。
それを聞いたBさんは、「そんなに【 楽観的 】になれない」と言いました。意味は、「プーチンがそんなに早く死ぬとは信じられない」。つまり、「私もプーチンが早く死ねばいいと思うけど、そんなに【 楽観的 】になれない。プーチンは長生きするかもしれない。」と。
私は、「そうか。ロシア国民の一部にとっての希望は、『プーチンが近い将来死ぬこと』なのだな」と思いました。もちろん、結論を出すには「サンプルが少なすぎる」でしょう。
ただ、Aさん、Bさんの気持ちも理解できます。Aさんは、戦争反対なので、モスクワに帰省することができません。モスクワに行けば、逮捕されて懲役15年になる可能性があるからです。Bさんは、「戦争が続いていれば、いつ夫が徴兵されるかわからない」と恐怖しています。ちなみにBさんには、まだ小さい子供がいて、夫が徴兵されて亡くなるのは、本当の悪夢です。
だから、彼女たちが、「プーチンの速やかな死」を望む気持ちもわかります。そして、そもそも「何のための戦争」なのか、誰にも理解できません。
・NATO拡大を阻止する?
ウクライナ戦争がはじまり、これまで中立だったフィンランドとスウェーデンがNATO加盟を決めました。プーチンは、NATO拡大を阻止するためにウクライナに侵攻し、逆にNATOを拡大させてしまったのです。
・ルガンスク、ドネツクのロシア系住民を救う?
そういいつつ、プーチンは、ちゃっかりザポリージャ州、ヘルソン州も併合しました。この2州を併合する正当性は、どこにあるのでしょうか?
・ウクライナを「非ナチス化」する?
世界中の人が、ウクライナではなく、ロシアこそが「現代のナチスだ」と考えています。ゼレンスキーをヒトラーと比較するメディアは皆無。一方、欧米では、プーチンとヒトラーをあわせた「プトラー」という言葉が流行りました。世界中の人が、「プーチンこそが現代のヒトラーだ」と考えています。
・ロシアが攻めなければウクライナが攻めてきただろう。
これは、後付けのフェイクですね。小国ウクライナがロシアに攻め込んでくると信じている人は、クレムリン情報ピラミッドに洗脳された人しかいません。というわけで、理性的に考えたら、まったく無意味で有害な戦争。
直接被害を受けているAさんとBさんは、「プーチンの速やかな死」を願っています。日本人の私は「過激すぎる」と思いますが。彼女たちと同じ立場に立たされたら、同じことを考えるかもしれません。
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