1980年代にウォークマンが大ヒットした。現代は音を聞きながら・・・ということは当たり前なのだが
その当時は、音楽を聴くのは家のステレオでしか無理だったので、「音を持ち出すという発想が」ありそうで
なかったのだった。そういう意味では世界規模のヒットを記録したのである。
だが、時は流れ、ソニーの敗北の歴史が始る。例えば家庭用のビデオ録画機を例にあげれば、ソニーは
ビーターカムという方式を貫いたのだが、それ以外のメーカーはVHS方式というものを採用していて
最終的にはソニーは自社の方式を撤退せざるを得なくなったのである。
ただベーカムは業務用機材では圧倒的なシェアがあって、テレビ局などのシェアをほぼ独占していた。
携行式の音楽プレイヤーもアップルがipodというものを発売した。音楽をDLして持ち歩く時代になり
ここでも、いわば得意芸をあっさりとひっくり返されている。ソニーには根強いファンがいるのだが。
PCもバイオという名前でブランド化したのだが、「ソニータイム」と陰口を叩かれるように、故障が多く、
つい先般も回収告知をしていたように、発火事故などが多くデスクトップ型でも私はそれを経験している。
なにせ、PCサポートは大方がフリーダイアルが当然という時代に、有償ダイヤル(今もそうだが)で
しかも、オペレーターに繋がるまで30分も待たされて・・・といった事もあった。
薄型テレビでも独自の方式を開発したが、顧客の支持を得られなかったのが現状であり、
こうなるとまさしく負のスパイラル状態となる。そもそもソニーは独自のアイデア、既存機種には無いものを
作るパイオニアとしてブランドイメージは高かったのだが、簡単に書いただけでも、ウォークマンのヒット以外には
この十数年ヒット商品に恵まれていないといえる。
バイオノートを持ち歩くと言うのが一時期はやっていたが、そういう人びとは今アップルに乗り換えている。
テレビなどで様々な有識者などにインタビューいているが、画面に映るのはりんごのマークばかりである。