カッターで首を切られて命を落とした少年、不良グループの3人が逮捕されたのだが、
容疑を否認しているそうだ。おそらく失血死だと思うのだが、これは正直イスラムISと同じ程度に
残忍な犯行である。
マスコミで連日のように、防犯ビデオに少年を除いて数名の姿が写っていたと報じているにも関わらず
自首をすることもなかった。そういう意味でも犯行グループの悪質さが浮き彫りになった。
1周間という日々を犯人はどのように過ごしていたのだろうか?
弁護士と想定問答でも繰り返していたのか、未成年だから名前も出ないから逃げ延びられると考えたのか
この手のいじめは昔からあったのだが、被害少年の目の周りのあざというか、内出血の写真を見たが、
相当酷いものであり、その写真を写した時点で警察に被害届を出すべきだったとも思う。
そうすれば、またいじめられるという思いは判るのだが、完全に傷害罪に問えたと思うのだが、
加害者側の保護者の態度を見る限り「うちの子に限って」というのだから、これまた始末に悪い。
出頭には弁護士まで用意しているのだから、これを逆に考えれば「何かしらやましいところがあった」のでは
ないかと推測する方が自然であろう。
犯行当時の時間は家にいたといっているようだが、家族の証言というのは実は証拠能力が弱いことは
一般的に知られた話だ。もし、それが嘘ならば犯人隠匿の罪で家族も同罪となるのではないか?
ところで、集団で暴行したとした場合、誰が致命傷を負わせたのか・・・これがひとつの争点であろう。
得てして「まさか死ぬとは思わなかった」とか「仲間同士での責任のなすりつけ」などがあると思うが
殺害現場からかなり離れた場所で、おそらく血に染まった上着を焼却しようとしている事なども含めれば
かなりの悪意があったと思うのだ。
ただ、警察は逮捕状の請求を、傷害や暴行或いは過失致死ではなくずばり「殺人」で請求し現に出頭後に
逮捕しているので、盤石な証拠を握っていると考えても良い。
いじめではなくて、殺人事件である。せめてもの供養の為に罪を犯した人物が素直に取り調べに応じて
しっかりと反省して欲しいと切に思う。