丸善の「文化勲章受賞作家展」の広告が新聞に載っていた。いずれも有名な人の代表作の写真があったのだが
何故か平山郁夫の「平和のキャラバン」が気になった。ラクダと夕日を描いたものでだれでも知っていると思う、
絵柄をみればあぁ~となるほど有名な作品なのだが、ラクダが左方向を向いているものと、右方向を向いて
歩いているものが2枚掲載されていた。
これってもしかしたら、絵柄の反転印刷じゃないのかなぁーと思った。まさかあの丸善がそんな凡ミスするのかな
などと考えてよーーーーーーーーく説明を読んだら「平和のキャラバン」は一つの作品ではなくて、東と西と
書いてあった。リトグラフだから、反転させているだけじゃないのかなぁとも思ったが、なんともいえない。
よく目にするのは「ラクダが左方向に並んで歩いているもの」なのだ。
ちなみにご自宅は鎌倉の鎌倉宮から瑞泉寺に向かう途中にある。車一台が通れるような道である。
鎌倉の瑞泉寺は私が好きなお寺のひとつであるが、車で観光している人達はきっと、「道が続いている」とは
99%思わないようなところなのだ。
そういえば雪が降ったので瑞泉寺に写真を撮りに行ったことがあるのだが、瑞泉寺は山の中腹にあり、
そこまでは細い道をだらだらと登って行かなくてはならない。たいした雪ではないのでと思ったのが甘かった。
途中で車がスリップして動かなくなってしまったのだ。何度も述べるように知る人ぞ知る道なので、そんな日には
車などが来るはずもなく困ってしまった。しばらくしたら、たまたま上から降りてくる車があって、
通りすがりに「どうされました?」と声をかけてくれたので、雪で車が動かない事を告げた。
すると、押しましょうといって人が数名降りてきたのだが、なんと住職さんまで降りてきて一緒に車を押してくれた
恐縮至極、申し訳ないという一言であった。住職は正装しているのにその格好で後ろを押してくれて
その御蔭でなんとか脱出に成功した。
最大限のお礼を申し上げた次第だ。「この先は雪がつもっているので危ないですよ」とのお話を頂いて
しまい、そのまま寺の入り口まで行くこともできそうだったが、もしお寺に戻ってきた時に写真を写していたら
気まずいな・・・・・・と思ったので、残念だけど写真は諦めて戻ることにした。
逆の立場だったら同じことをすると思うけれど、雪を溶かすような温かい思いをしたのだった