スタジオとしての機能をあくまでも守りつつ、欲しい人にはカメラやレンズを
選んでみて納得がいけば、大手量販店よりも安い価格で販売していた。
さらりと書いたが、これって結構苦労していたのですね。
それと、通常は小売は相手にしない、一次問屋との取引が
成立したからで、そこにたどり着くまでは大変でした。同じ物だけを
売るならば、100台のカメラの販売は可能だとしても、私は
お客さんにあわせてカメラや用品をセレクトしていたので、十把一からげ
にはしたくなかった。また、お客さんが欲しいといっても、自分の経験で
まだ早いとか、多分数回しか使わないだろうと思うものは売らなかった
よく冗談なのか「買いたいと言っても売ってくれない」と言われた事も
多々あるし、独自の販売方法が業界紙で取り上げられたりした。ただ
良い物、センスがあって伸びそうな人などには、20万のレンズと
20万のボディを半ば強引に薦めて 買ってもらった。
中途半端な カメラとレンズでは、多分買い直しをすると思うのでというのが
その理由だ。で何十本単位で発注をかけていたりして、毎月の金額が
すごいことになってしまって、ならばということで一次問屋が動いたのだ。
あとは、人脈もありかもしれないが、量販店と同じ値段で卸てもらえば
人件費もかからないので、それなりに安く提供できた。ある時
「そんなに儲けてどうするの」なんて言われたけれど、商品の販売は
サービス的なもので利益はほぼ無い価格で売っていた。
けれど、やっぱり趣味で60万とか買う人多く、これは客層が良かったと
思います。私は販売よりも写してくる写真を見るのを楽しみにしていた